李在明(イ・ジェミョン)大統領とトランプ米大統領の初の首脳会談が26日未明(韓国時間)、ワシントンで開かれる。この会談を前に、外交部長官と産業通商資源部長官、通商交渉本部長が急きょワシントンに向かい、大統領室からも国家安保室長、政策室長、秘書室長の3人の室長が全員出動した。それだけ、最後まで儀典と議題の調整に奔走した。
それでも政府内外では「会談が終わるまで何も保証できない。こんな会談は初めてだ」という声が出ている。
首脳会談は実務陣の調整を経た内容を公式化する儀礼的な過程であるのが通例だ。だから「失敗する首脳会談はない」とよく言われる。しかし、トランプ氏との会談は違う。会談の現場でトランプ氏の衝動と気まぐれによってすべてが変わり得る。相手が誰であれ、公然と侮辱することもためらわず、すでに合意された方向性や数字もその場で変えてしまうことが多い。トランプ氏はこのような予測不能な不確実性をむしろ楽しんでいる。
このため、トランプ政権の閣僚たちまでもが競うように新たな条件を提示して交渉を続けている。今回の首脳会談を前に、米国側は先月末に妥結した韓米間の関税交渉にもかかわらず、対米投資の拡大と農畜産物市場の開放など新たな要求を突きつけた。さらに今後は自動車、半導体など品目別に関税を課し、新たな交渉を続けるだろう。
これについて米ブルームバーグ通信は、終わりのない交渉がニューノーマル(新たな基準)となる「フォーエバー交渉の時代」と規定した。
李氏もワシントンに向かう飛行機の中で記者団に、最後まで調整が難しい懸案について説明し、「(会談は)非常に困難であることは明らかだ」と吐露した。米国側のコメ・牛肉の追加市場開放要求について、李氏は「すでに大きな合意で内容が定まっているのに、簡単に覆すことはできない」と線を引き、在韓米軍の戦略的柔軟性の要求についても「簡単に同意しがたい問題だ」と述べた。
同盟間でも意見の相違や軋轢がないわけではない。過去の韓米首脳会談の中には、表に出ることはなかったものの、非常に険悪なムードの中で激しい言葉の応酬があったケースも少なくない。それでも、対立や亀裂が緊密な意思疎通と調整を通じて解消されるのが同盟関係だ。
韓米同盟だけの問題ではない。第2次トランプ政権に入り、世界の同盟秩序が再編の過程にあると言っても過言ではない。韓米両首脳は初めて顔を合わせる。両首脳は今後3年半、激変の時期を共に歩まなければならない。
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