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「ガザの惨状」伝えたジャーナリスト、イスラエル空爆で死亡

「ガザの惨状」伝えたジャーナリスト、イスラエル空爆で死亡

Posted August. 13, 2025 09:18,   

Updated August. 13, 2025 09:18


「鎖が皆さんの声を遮ることがないようにしてください。国境が皆さんを閉じ込めることがないようにしてください」

イスラエルのパレスチナ・ガザ地区空爆で死亡した中東の衛星テレビ局アルジャジーラのジャーナリスト、アナス・アルシャリフ氏(28)は、11日にX(旧ツイッター)の動画で生前にこのように述べた。ガザ地区の飢餓事態に続き、ジャーナリストの死亡に国際社会の批判が高まる中、イスラエルはアルシャリフ氏を含む自国軍の空爆で死亡したジャーナリストたちがパレスチナ武装組織ハマスの戦闘員であり、記者を装っていたと主張した。

ロイター通信などによると、同日、ガザ地区中心都市ガザ市のアル・シファ病院の敷地で、アルシャリフ氏らアルジャジーラ放送の取材陣5人とフリーランスのジャーナリスト1人の葬儀が行われた。彼らは前夜、この病院の敷地に設置されたテントにいたところ、イスラエルの空爆で死亡した。

アルシャリフ氏は2023年11月からアルジャジーラ放送ガザ地区通信員を務めていた。イスラエルが海外メディアのガザへの立ち入りを封鎖している状況で、アルシャリフ氏は飢餓問題などを報道していた。昨年にはロイター通信に写真記事を提供し、ピューリッツァー賞(ニュース速報写真部門)を受賞した。

アルシャリフ氏は生前に「私は真実を歪曲したり捏造したりせず、ありのままを伝えることをためらったことはない」と記していた。4歳の娘シャムと1歳の息子サラなど、残された家族を託す内容もあった。アルシャリフ氏は「ガザ地区を忘れないでほしい」と文章を締めくくった。

これに対してイスラエル軍は「アルシャリフ氏がハマスの細胞組織のトップとして活動し、イスラエルおよび民間人軍部隊へのロケット攻撃を主導した」と主張した。生前、アルシャリフ氏と所属メディアであるアルジャジーラ放送は、イスラエルのこのような主張を否定してきた。英BBCは「アルシャリフ氏が戦争(23年10月7日勃発)以前にハマスのメディアチームで働いていた」としながらも、「国際法により合法的な標的は現役戦闘員のみであり、過去にハマスのメディアチームで働いていたからといって現役戦闘員とは限らない」と指摘した。

国連のグテーレス事務総長は「ジャーナリストは尊重され保護されなければならず、恐怖や攻撃から解放されて自らの仕事を遂行できなければならない」と述べた。国際ジャーナリスト団体「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」によると、2023年10月のガザ戦争勃発以降、186人のジャーナリストがこの地の取材中に死亡した。


キム・ボラ記者 purple@donga.com