Go to contents

孫興慜、アーセナル戦終盤に出場も得点に絡めず フランク監督発言で残留説も

孫興慜、アーセナル戦終盤に出場も得点に絡めず フランク監督発言で残留説も

Posted August. 02, 2025 08:50,   

Updated August. 02, 2025 08:50


イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパーの孫興慜(ソン・フンミン、33)が1日、チームメートとともに韓国に到着した。プレシーズンのアジアツアーを行っているトッテナムは、3日午後8時にソウル・ワールドカップ競技場で同じプレミアリーグののニューカッスルと親善試合を行う。この日、孫興慜や19歳の有望株、梁敏赫(ヤン・ミンヒョク)らトッテナムの選手たちの入国場面を見ようと、多くのファンが仁川(インチョン)国際空港に詰めかけた。

トッテナム対ニューカッスルの親善試合は、移籍報道が相次ぐ孫興慜がトッテナムのユニホームでプレーする最後の試合になる可能性もある。孫興慜とクラブは、相次ぐ移籍関連の報道に沈黙を保っている。そんな中、6月にトッテナムの指揮を執ったトーマス・フランク監督(52・デンマーク)が孫興慜の去就について一貫しない発言を繰り返し、その将来は不透明さを増している。

フランク監督は先月19日、レディング(3部)との親善試合を前に行われた就任後初の公式会見で「1人の選手が長くクラブに在籍した場合、クラブはその去就について決断を下さねばならない。孫興慜については5~6週間後に考えたい」と言い、移籍を念頭に置いたかのような発言をした。孫興慜はレディング戦(2-0でトッテナム勝利)に45分間出場したが、得点には絡めなかった。

その5日後、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFCが孫興慜獲得に向け交渉のテーブルを設けた」と報道。続いてロサンゼルスFCのゼネラルマネジャーが孫興慜獲得のため直接ロンドンに向かったと米英のメディアが伝え、移籍の現実味が高まった。

するとフランク監督は先月29日、プレミアリーグ専門のユーチューブチャンネル「メン・イン・ブレイザーズ」に出演し、孫興慜に関する質問を受け「孫興慜は来季、トッテナムで重要な役割を担える選手だ。クラブで多くの功績を残した素晴らしい選手で、プレシーズンの練習にも素晴らしい姿勢で取り組んでいる」と答え、10日前とは温度差のあるコメントを出した。

フランク監督が残留を示唆する発言をした翌日の先月30日、英スポーツメディア「チームトーク」は「トッテナムは孫興慜の価値を守るため、契約延長を提案しようとしている」と報じた。再契約が成立しなければ、孫興慜とトッテナムの契約は来年6月に終了する。

先月31日に香港で行われたトッテナムとアーセナルの「北ロンドンダービー」(1-0でトッテナム勝利)は、孫興慜の先発出場に期待が集まった。2015年からトッテナムでプレーする孫興慜は、アーセナル相手に強いところを見せてきた。これまでアーセナル戦には通算22試合に出場し、9得点4アシストを記録している。しかしフランク監督はこの日、孫興慜を先発から外した。孫興慜は後半33分から途中出場したが、得点は奪えなかった。

孫興慜は2023年8月からトッテナムの主将を務めている。クラブの象徴的存在である彼が残留すれば、引き続きキャプテンマークを託される可能性は高い。ただフランク監督はアーセナル戦後、「来季の主将についてはまだ決めていない。もう少し選手たちを見極めたい」と話した。

トッテナムは2日にニューカッスル戦を前に公式会見を行う。孫興慜の去就に関する質問が集中するとみられる中、フランク監督が今回は明確な答えを出すのか注目されている。


ハン・ジョンホ記者 hjh@donga.com