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強靭な体力が支える「ロングボール」の威力、全北を蘇らせたポジェ監督のマジック

強靭な体力が支える「ロングボール」の威力、全北を蘇らせたポジェ監督のマジック

Posted July. 26, 2025 08:49,   

Updated July. 28, 2025 19:07


「この勢いをシーズンが終わるまで続けなければならない」

今季プロサッカーKリーグ1(1部)で無敗街道を走る全北(チョンブク)のグスタボ・ポジェ監督(58・ウルグアイ)は、23日に本拠で行われた江原(カンウォン)との第23節試合を2-0で制した後、こう語った。4年ぶりの王座奪還を目指す全北は、この勝利で第5節から続く連続無敗記録を19試合(14勝5分)に伸ばした。26日に敵地で行われる光州(クァンジュ)戦で負けなければ、無敗記録は20試合に到達し、Kリーグ通算連続無敗記録で単独5位になる。1位は2016年に全北が記録した33試合だ。

Kリーグ最多優勝(9回)を誇る全北は、昨季は昇降格制度導入以降で最悪の10位に沈み、残留プレーオフまで戦う屈辱を味わった。しかし今季から指揮を執るポジェ氏の戦術を基盤に立て直しに成功している。ポジェ氏は、かつてサンダーランド(イングランド)やレアル・ベティス(スペイン)を率いた欧州で豊富な経験を積んだ指揮官だ。

全北は25日現在、勝ち点51(15勝6分2敗)で2位の大田(テジョン、勝ち点39)に12点差をつけ首位を独走し、通算10度目の優勝へ一歩ずつ近づいている。ポジェ氏は最近、「当初の今季目標は優勝ではなくチームの正常化だった。だが目標は少しずつ変わりつつある」と話した。

昨季の全北はリーグ12チームの中で最多失点(59)を喫し、得点(49)は7位にとどまった。しかし今季は25日現在、失点(18)が最少で、得点(41)は最多。「攻守のバランス」を完璧に取り戻している。ポジェ氏が志向する「ロングボール」戦術が浸透し、「がむしゃらに攻撃」をしかけたかつての破壊的な攻撃力を再現した。

ポジェ氏のロングボールは、ただ前線に蹴り込む「キック・アンド・ラッシュ」スタイルとは異なる。後方でボールを回しながら相手を自陣に引き寄せた上で、相手の背後に隙が見えると身長195センチのアンドレア・コンパーニョ(29・イタリア)ら長身FWにロングパスを供給。コンパーニョらが空中戦を制すると、FWチョン・ジヌ(26)ら機動力のある選手が素早く絡み得点につなげる。チョン・ジヌ(12得点、1位)とコンパーニョ(9得点、4位)は今季計21得点を挙げている。

この戦術を成立させるカギは選手の体力だ。攻守の素早い切り替えを繰り返すためだ。ポジェ氏は今季開幕前のタイ合宿で高強度のフィジカルメニューを課した。選手たちは有酸素と無酸素を組み合わせた厳しい練習を「地獄のトレーニング」と呼び舌を巻いたという。食事も一変した。全北の関係者は、「監督の要望で選手の献立から豚肉が消え、塩分の高い料理もなくなった。体脂肪率のチェックもシーズン中に随時行われる」と話す。

ポジェ氏はポジションごとに細かい動きを要求する。2006年のプロデビュー以来、全北一筋のDF崔喆淳(チェ・チョルスン、38)は「監督はポジションごとに『ゴールデンルール』(戦術上の鉄則)を作り、分かりやすく説明してくれる。守備陣には特にクリーンシート(無失点試合)を強調する」と言った。全北は堅守を武器に金泉(キムチョン)と並びリーグ最多タイの9試合クリーンシートを記録している。

ピッチ上では熱く選手を奮い立てるポジェ氏だが、ピッチの外では距離を縮める努力を惜しまないという。全北の関係者によると、東アジアE-1選手権に招集されてから戻った姜尚潤(カン・サンユン、21)に「今度は全北でも一発やってくれよ」と冗談を飛ばしたという。姜尚潤は23日の江原戦で金鎮圭(キム・ジンギュ)の先制点をアシストし、監督の期待に応えた。

無敗を重ねる全北にホームの熱気も高まっている。全州(チョンジュ)ワールドカップ(W杯)競技場で行われた江原戦には1万3795人が詰めかけ、今季ホーム累計観客は20万8600人に達した。これは2012年の有料観客集計開始以降、全北史上最短での20万人突破だ。

プロサッカーKリーグ1(1部)全北のFWコンパーニョ(下)が23日、全州W杯競技場で行われた2025シーズン第23節江原戦で得点した後、チョン・ジヌを背負いゴールパフォーマンスをしている。韓国プロサッカー連盟提供。


ハン・ジョンホ記者 hjh@donga.com