Go to contents

尹前大統領は取り調べ・裁判を拒否し、妻の金建希氏は捜査特恵を要求

尹前大統領は取り調べ・裁判を拒否し、妻の金建希氏は捜査特恵を要求

Posted July. 25, 2025 08:22,   

Updated July. 25, 2025 08:22


内乱の首謀容疑で裁判を受けている尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が10日の再逮捕後、3回連続で裁判に出廷していない。特検の出頭要請に一貫して応じず、裁判そのものを拒否しているのだ。妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏は、特検が来月6日に出頭するよう通知すると、「一度に一つの容疑を短時間でしてほしい」と要求した。犯罪被疑者が捜査機関と取り調べ方式を調整しようとするのは、一般国民には想像し難いことだ。

尹氏は健康を理由にしているが、数日前には裁判所の逮捕適否審査に出席して釈放を訴えた。医学的な所見などを考慮すると、裁判を受けるのに支障はないというのが裁判所の判断だった。尹氏はまた、検察が起訴した事件を特検が公訴維持している点を問題視している。しかし、既に起訴された事件でも特検が引き継げることは特検法に明記されている。このような納得し難い理由で取り調べと裁判を拒否しながら、弁護人との面会は1日平均2回以上行っているという。

金氏は特検に対し「容疑ごとの分離取り調べ」「取り調べ後3、4日の休息保証」「午後6時前には取り調べ終了」などを要求した。金氏が受けている容疑はドイツモーターズ・三扶(サムブ)土建の株価操作、コンジン法師請託疑惑など16件に及ぶ。特検の捜査期間は150日だが、上記の条件通りなら容疑1件につき1回の取り調べと仮定すると約80日かかる。捜査に協力する意思がないというのと同じだ。金氏は以前、公認介入疑惑などで検察の出頭要請を受けると「大統領選に影響を与えかねない」「特検が目前に迫っている」として出頭を先延ばしし、特検捜査が近づくと突然入院した。

特検による大規模な捜査と裁判が行われることになった原因提供者は、ほかならぬ前大統領夫妻だ。様々な疑惑が積み重なり、隠蔽された結果、多くの人員が真相解明に動員されたのだ。少しでも責任を感じるなら、取り調べと裁判に誠実に応じなければならない。しかしこの夫婦は「皇帝裁判、皇帝捜査」を要求し、言い訳を並べ立てて裁判と捜査を回避している。そうすればするほど、金氏に対する拘束捜査の必要性も高まるほかない。尹氏は最近SNSで「法廷で真実を明らかにするため最善を尽くす」と書いた。そう言っておきながら裁判を拒否しているのは、自らも弁護の論理が乏しいことを知っているからだろう。