
史上最大規模の金融横領事件を起こしたBNK慶南(キョンナム)銀行の職員に対し、懲役35年の刑が確定した。この職員と家族は、顧客の金で不動産やブランド品を購入するなど、贅沢な生活を続けてきたことが明らかになった。
3日、法曹界によると、最高裁判所は最近、特定経済犯罪加重処罰法上の横領の罪で起訴された元慶南銀行投資金融部長のイ某被告(52)の控訴を棄却し、懲役35年を言い渡した原審の判決を確定した。ただ、最高裁判所は、追徴金159億4629万ウォンと関連し、イ被告が押収されたゴールドバーの価値を、判決時点の相場で再び算定しなければならないとし、該当部分は破棄差し戻した。
イ被告は2008年から2022年まで、慶南銀行で不動産プロジェクトファイナンス(PF)の融資業務を担当し、計17の事業所で77回にわたって2988億ウォンを横領した罪がもたれている。これは、2022年に起きたウリィ銀行横領事件(約700億ウォン)の4倍を超える規模で、単一金融機関で発生した横領事件の中では史上最大規模だ。
捜査の結果、イ被告は顧客会社の要請なしに虚偽書類を作って、数百億ウォン台のPF融資を実行し、この融資金を無断で開設した口座や家族・知人名義の口座に分散して振り替えたことが明らかになった。融資元利金の返済資金まで、ほかの施工会社の口座を装って送金するやり方で、1965億ウォンを追加で横領したことが、捜査の結果分かった。
横領した資金は、ゴールドバーや不動産購入、高級ゴルフ・フィットネスの会員権、子供の留学費、株式投資などに使われた。検察によると、イ被告とその家族は14年間、約83億ウォン規模のソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)の高級ビラやブランド品などを購入し、月平均7000万ウォン以上を消費したことが分かった。
金融当局が調査を始めると、イ被告の家族も積極的に逃走を助けた状況が分かった。イ被告の妻は、現金を小切手に変えて、4億ウォンをキムチ容器に隠し、実兄は計44億ウォンの現金化を手助けしたことが明らかになった。彼らは、イ被告の名義で保有しているオフィステル3軒の賃貸保証金と家賃を代わりに納付し、犯罪収益を管理したことが分かった。検察は、これらのオフィステルから1キロのゴールドバー101個、現金45億ウォン、5万ドルの米紙幣など147億ウォン相当の金品を押収した。イ被告の家族も全員、犯罪に加わった罪で裁判にかけられ、実刑が確定した。金融委員会は、監督責任を問い、BNK慶南銀行に対して6ヵ月間の一部営業停止の重い処分を下した。
ソン・ジュンヨン記者 hand@donga.com






