
「開幕前、この公演には『成功しない理由』がたくさんありました。『未来の韓国でロボットが主演?そんなの誰が見るんだ?』と言われました」
ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』で脚本と作詞を担当したパク・チョンヒュ氏は24日午後、ソウル中区のある会議室で開かれた懇談会で、米国での開幕当時の雰囲気をこのように伝えた。
実際、「原作もなく、チケットパワーのある俳優もいなかった」という懸念の中でスタートした「メイビー、ハッピーエンディング」は、最近米国のトニー賞で作品賞、演出賞、主演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術デザイン賞の6冠に輝き、韓国ミュージカルの歴史に大きな足跡を残した。韓国人が脚本を書き、韓国を舞台とした創作ミュージカルとしては前例のない成果だ。
2023年11月、米ニューヨークのマンハッタンにあるベラスコ劇場で開幕した「メイビー、ハッピーエンディング」は、近未来のソウルを舞台に、人間を助けるロボット「オリバー」と「クレア」が徐々に感情を知り、愛に至る過程を描いた。
パク氏は、「長く付き合っていた恋人との別れ、親しい友人の突然の死を経験して覚えた喪失感をロボットの物語で描いてみたかった」と説明した。
韓国内での初演からトニー賞受賞までは10年近くかかった。2016年12月に大学路(テハクロ)で初演された後、5回にわたり再演され、韓国国内のファン層を築いた。英語版は初演当時から共に制作しており、同年にニューヨークで朗読公演を行った。20年には米アトランタでの試演を経て、ついにブロードウェイの舞台に上がった。パク氏は「ミュージカルは多くの人の協力が必要な作業であり、すべての惑星が定位置を見つけなければ成し遂げられないことだ」と表現した。
「メイビー、ハッピーエンディング」はKミュージカルの底力を世界に知らしめた作品だ。パク氏は「まだ『Kミュージカル』という言葉は広く使われていないが、観客が『この作品は韓国から来たんだね』と言ってくれる時が最もうれしい」とし、「舞台裏で俳優たちが韓国語で『ご飯食べた?』と挨拶する時もそうだ」と話した。
ブロードウェイでもミュージカルの主要モチーフから取った「ホタル(Fireflies)」というファンダムが生まれた。ファンたちは自主的にチケットを分け合い、ソーシャルメディアで作品を宣伝し、口コミで広げた。パク氏は「韓国のファンは感動を内に秘めて表現するが、米国のファンは感嘆や拍手で反応してくれる」と語った。
共に作品を作った作曲家のウィル・アーロンソン氏については、「私たちは一文字をめぐって何日も争うほど激しく作業する」とし、「互いに恥ずかしくない作品を作っていけば、観客も納得してくれると思う」と語った。
受賞後に感じるプレッシャーはなかったのか。パク氏は「ないと言えば嘘になる」と笑った。「トニー賞のトロフィーがニューヨークの家の粗末な食卓の上に置かれているのを見て、『どうしよう』という気持ちになりました。しかし、賞に押しつぶされると自然な作品が書けなくなる気がします。良いパートナーであるウィルと互いに補いながら作業していきたいと思います。」★
「メイビー、ハッピーエンディング」は10月30日から来年1月25日まで、ソウルの斗山(トゥサン)アートセンターのヨンガンホールで6度目の韓国公演を行う。制作会社NHNリンクのハン・ギョンスク理事は、「過去10年間で物足りなかった点を補完するつもりだ」とし、「ブロードウェイバージョンは2028年の韓国公演を目指して準備している」と明らかにした。
サ・ジウォン記者 4g1@donga.com






