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パク・チョンヒュ氏「真心を込めた私の物語が、誰かの慰めになれば」

パク・チョンヒュ氏「真心を込めた私の物語が、誰かの慰めになれば」

Posted June. 11, 2025 07:52,   

Updated June. 11, 2025 07:52


「一度も賞を目標にしたことはありません。ミュージカルを作るということは、作家として長い時間、孤独に紙の上で世界を創り上げる作業です」

大学路(テハクロ)で初演された純創作ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング(Maybe Happy Ending)』で、米演劇界のアカデミー賞と呼ばれるトニー賞を受賞したミュージカル作家のパク・チョンヒュ氏(42)は10日、自身のソーシャルメディアに長文の投稿をし、受賞の感想を伝えた。友人で作詞家のウィル・アーロンソン氏と共同で脚本賞、オリジナル楽曲賞を受賞したパク氏は、韓国国籍者として初のトニー賞受賞者となる記録も打ち立てた。

パク氏は今回の受賞を機に、ミュージカル作家として過ごしてきた人生を振り返った。パク氏は、「長い作業を終えると、まるで惑星が一直線に並ぶ希少な機会を待つように、また非常に長い制作過程を経ることになる」と綴った。

「その長い時間を耐え抜くのは、『いつか受けるかもしれない』賞のようなものではありません。ただこの物語と音楽を書きたいという衝動、それを必ず舞台上で具現化したいという意志、そのようなものです。もしもっと早く、もっと簡単に成功を手に入れたいなら、確実にこの仕事は向いていません」

制作陣やファンへの感謝も忘れなかった。パク氏は「トニー賞をはじめ、今回の『アワードシーズン』を存分に楽しめたのは、私とアーロンソンだけでなく、長い間公演のために尽力してきた多くの人々のおかげ」とし、「受賞をまるで自分のことのように喜び、むしろ誇りに思ってくれる人々の姿を見て、私の心が静かに深く満たされるのを感じた」と語った。

トニー賞受賞後に変わる視線への懸念も少し語った。パク氏は、「授賞式後、本当に多くのメッセージを受け取り、驚きもあり、恐れもあります。『期待がさらに大きくなるだろう。どうしよう』という思いがよぎります」としながらも、「ただ、これまで通りにやります。語りたい物語が生まれたら、無理に格好つけず、真心を込めてじっくり書き綴ります」と語った。そして「どうかその物語が誰かに共感され、慰めとなることを願います」と付け加えた。

『メイビー、ハッピーエンディング』は、米ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催された第78回トニー賞授賞式で、作品賞、演出賞、脚本賞、オリジナル楽曲賞、主演男優賞、装置デザイン賞を受賞し、6冠に輝いた。韓国国内では今年10月に6回目のシーズン公演が予定されている。


キム・ギユン記者 pep@donga.com