
女子テニス世界ランキング361位のロイス・ボワソン(22・フランス・写真)が、テニスの四大大会である全仏オープン女子シングルスで準々決勝に進出する波乱を起こした。
ボワソンは2日(現地時間)、フランス・パリのローランギャロスで行われた大会の女子シングルス4回戦で、世界ランキング3位のジェシカ・ペグラ(米国)を2-1で破った。今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場したボワソンは、1985年以降最も低いランキングで全仏オープン女子シングルスのベスト8に進出した選手になった。ボワソンにとって四大大会本戦は今回が初出場。
低ランクながらボワソンは、今年4月の女子プロテニス(WTA)ツアーのルーアン大会をきっかけに話題となった。大会1回戦で対戦したハリエット・ダート(29・英国)が主審に対し「彼女にデオドラント(体臭防止剤)を使うよう伝えて。匂いがひどい」と訴え、その様子がテレビで中継されたためだ。試合後、ダートは「自分の発言には責任を持つ。これを教訓にして、より良い人間になりたい」と謝罪した。
一方、ボワソンはSNSにデオドラント製品の写真を投稿し、ユーモアを交えた対応を見せた。今回の全仏オープンでのインタビューでも「特に気にしていない。ダート選手が失言したのかもしれないし、私も軽い冗談で応じただけ」と話した。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com