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李在明氏「政治報復はしない」、金文洙氏「李俊錫氏との会合推進」

李在明氏「政治報復はしない」、金文洙氏「李俊錫氏との会合推進」

Posted May. 26, 2025 09:07,   

Updated May. 26, 2025 09:07


6月3日の韓国大統領選に向け、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補は25日、記者会見を開き、「内乱勢力の罪は断固として罰するが、特定の人を狙って標的にするような政治報復はしない」とし、「政権初期は民生回復に注力する」と述べた。保守系与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補は、保守系野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)候補との一本化について、「様々な角度から会う計画を進めている」と述べた。事実上の大統領選の一次投票とされる期日前投票(29日、30日)を4日後に控え、李在明氏は統合を、金氏は一本化の可能性を強調し、総力戦に突入した。

李在明氏は同日、ソウル汝矣島(ヨウィド)の党本部で記者会見を開き、「政治報復の弊害を誰よりもよく知る私、李在明が、古い理念の時代、無謀な分裂の政治を終わらせる適任者だ」と述べた。また「司法改革、検察改革も重要だが、早期に力を注いで消耗する状況ではない」とし、政権獲得時の最優先課題として「民生回復」を強調した。李在明氏は、「国民の選択を受けることになれば、まず大統領が指揮する『非常経済対応タスクフォース』を構成する」とし、「即座に実行可能な民生経済対策を準備し、『不況と一戦を交える』という一心で内需低迷に対応する」と強調した。最近、「6月3日の大統領選は圧倒的な懲罰の日」と主張し、いわゆる内乱勢力の審判に焦点を当てていたが、保守勢力の結集の流れが現れると、政治報復ではなく経済再生を前面に押し出し、中道層攻略に乗り出したのだ。

李在明氏は、「共に民主党」内で非法曹人も大法院(最高裁)裁判官に任命できるようにする改正案が推進されていることについても、「今すぐその問題に取り組むほど余裕はない。これはまた別の国論分裂と対立を招くことになる」と線を引いた。

金氏は同日、忠清南道公州(チュンチョンナムド・コンジュ)での遊説後、記者団に対し、李俊錫氏との一本化について、「もともと私たちは同じ考えを持つため、努力を続けていく」と述べた。これに先立ち、忠清北道沃川(チュンチョンプクト・オクチョン)にある故朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領夫人の故陸英修(ユク・ヨンス)氏の生家で行われた記者会見では、「大統領の党務介入を遮断する制度的装置を整える」とし、「即時の党憲改正に向けて金龍泰(キム・ヨンテ)非常対策委員長に全国委の招集を要請した」と述べた。李俊錫氏を一本化交渉のテーブルに引き込むための布石とみられる。「国民の力」内部では、一本化のために李俊錫氏に次期党代表の保証や共同政府の構成を提案するという声が出ている。金氏はまた、支持層に向けて「心配せずに期日前投票に参加してほしい」と呼びかけた。

一方、李俊錫氏は「国民の力」について、「政治工学的な一本化のようなもので雰囲気を乱すことしか貢献していない」とし、「どうかしっかりしてほしい」と批判した。


金志炫 jhk85@donga.com