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「戒厳ショック」で外国人投資激減、戦争中のロシアよりも低い順位に後退

「戒厳ショック」で外国人投資激減、戦争中のロシアよりも低い順位に後退

Posted May. 19, 2025 09:09,   

Updated May. 19, 2025 09:09


昨年、外国人の韓国国内への投資規模が急激に縮小したことが分かった。特に昨年第4四半期(10~12月)は戦争中のロシアよりも順位が下がり、上位30ヵ国のうち23位にとどまった。

18日、韓国銀行が国会に提出した資料によると、昨年の外国人の国内投資規模は371億8400万ドルで、前年より33.8%減少した。これは外国人が国内で行った「直接投資」と株式など「証券投資」を全て含む数値だ。国際通貨基金(IMF)の統計上、国別数値を比較した時、経済規模が30位圏の国の中で韓国の外国人投資誘致は2022年は14位、2023年は13位だったが、昨年は17位で順位が後退した。2023年までは韓国に後れを取っていたサウジアラビアやポーランド、ベルギー、オーストリアなどが、昨年は韓国よりさらに多くの投資を誘致した。

特に、昨年第4四半期のみ見れば、外国人の国内投資は11億7800万ドル減ったことが分かった。コロナ禍初期の2020年第1四半期(マイナス4億5900万ドル)後、初めてマイナスを記録したのだ。昨年12月初め、非常戒厳事態で経済心理が急速に冷え込み、外国人が投資を見合わせたり撤回した影響が大きかったものと分析される。

昨年第4四半期の順位は23位で、前期(19位)より4ランク、前年同期(14位)より9ランクも下がった。IMFの救済金融を受けるアルゼンチン(マイアス1億8700万ドル)やウクライナと戦争中のロシア(マイナス7億8600万ドル)にも及ばない成績だった。

これとは対照に、昨年、韓国国民と企業の海外投資規模は1208億3800万ドルで、前年より55.7%急増した。国内企業が外国現地工場を増・新設する中で、個人投資家も米国株式など外国資産を積極的に買い入れた影響だ。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com