
全羅南道莞島郡蘆花島(チョルナムド・ワンドグン・ノファド)の莞島大宇(テウ)病院の敷地が、芸術空間に生まれ変わる。莞島大宇病院は、1980年に建てられた蘆花島内初の医療施設だったが、現在運営を中断した状態だ。病院を所有している大宇財団と莞島郡は、病院の芝生にアートソンジェセンターが運営する美術館を建て、病院職員の寮は展示会場にリモデリングする計画だ。病院の本棟と付属棟はそれぞれ、健康ケアセンターと心治癒センターに生まれ変わり、この一帯を「癒しの芸術島」にするという構想だ。
人口減少で消滅の危機に瀕した地方の捨てられた倉庫や遊休敷地などを、地域経済活性化の拠点にする官民協力事業が本格的に推進される。国土交通部(国土部)は今年、「官民共生投資協約事業」の公募の結果、莞島をはじめ、忠清南道論山(ノンサン)、全羅北道任実(チョルラブクド・イムシル)、慶尚北道盈徳(キョンサンブクド・・ヨンドク)、釜山西区(プサン・ソグ)の5ヶ所を事業地に選んだと明らかにした。これは、民間が主導的に地域共生事業を企画・運営し、公共は基盤施設の造成などを支援する協力型事業であり、昨年初めて導入された。
論山市は、江景邑(カンギョンウブ)にある日本による植民地時代の米穀倉庫を複合文化空間に再構成する計画だ。フランス文化芸術功労勲章(オフィシエ)を受けた金寅中(キム・インジュン)画伯のステンドグラスの作品を常時展示し、「日本による植民地時代」の収奪の痕跡を文化芸術の拠点に変えることだ。
任実郡は、テーマパーク専門企業と協力し、チーズテーマパークと連携した体験型遊び空間を造成する。盈徳郡は、ソノインターナショナルなどと共に地域観光施設と連携した共有カンファレンスセンターを構築し、休暇先の遠隔勤務(ワケーション)の需要を集める計画だ。釜山西区は、大学病院3ヵ所が位置している特性を考慮し、医療分野の創業企業に入居空間を提供し、特化プログラムを支援してヘルスケア生態系を造成する。
国土部は、今年10月までに事業地管轄の地方自治体と協約を結び、2028年までに施設造成を終える計画だ。国費は最大50億ウォンまで支援し、地方消滅対応基金など他の政府支援も連携する予定だ。国土部側は、「創意力と専門性を持つ大学、企業、公益財団などが地域共生事業に参加し、地域に生気と活力を吹き込むことができることを期待する」と話した。
イ・チュクボク記者 bless@donga.com






