
米国全域の連邦裁判所の判事の自宅に注文もしていないピザが配達される事態が発生し、当局が捜査に着手した。亡くなった子どもの名前でピザが配達された判事もおり、懸念が高まっている。
ピザを受け取った判事らは、ほとんどが反移民などトランプ大統領の主要政策に関する訴訟を担当していた。強硬なトランプ支持層が、判事らに「気に入らない判決を下すなら黙っていない」という脅迫のためにピザを送った可能性があるとみられている。
11日、米紙ワシントン・ポストなどによると、今年の2月から首都ワシントン、ニュージャージー州など少なくとも7地域の連邦判事宅に注文していないピザが配達された。ワシントン連邦控訴裁のJ・ミシェル・チャイルズ判事は、数ヵ月の間で7回も注文していないピザが自宅に届けられた。
チャイルズ氏は今年3月、トランプ氏が特別検察官局(OSC)のハンプトン・デリンジャー局長を理由もなく解任したことは違法だと判決を下した。この判決を下した直後、ピザの配達が始まり、チャイルズ氏が講演などを通じて司法府の独立性を強調するたびに配達が続いたと、同紙は伝えた。
ヒスパニック系女性のエスター・サラス判事(ニュージャージー州連邦裁判所)も最近、2020年の銃撃事件で亡くなった息子ダニエルさんの名前で配達されたピザを受け取った。当時、サラス氏が担当していた事件の弁護士が配送員を装ってサラス氏の自宅を訪問。銃でダニエルさんを射殺し、その後、自らも命を絶った。深い苦しみを抱えるサラス氏は、望まないピザの配達に強い苦痛を訴え、「司法府に対する明白な脅威だ」と警鐘を鳴らした。
自身の政策に反する判決を下した一部の判事を実名で攻撃するトランプ氏の態度が、「ピザテロ」のような前代未聞の行為を助長しているとの指摘もある。トランプ氏は先月、ベネズエラ人数百人をエルサルバドルに追放する措置を停止するよう命じたワシントン連邦裁判所のジェームズ・ボスバーグ判事を弾劾すると脅した。
野党民主党は、司法省、連邦捜査局(FBI)などに即時捜査を求めた。政治家などを標的にした暴力予告であり、明白な「スワッティング」の一種だと懸念した。
林賢錫 lhs@donga.com






