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北朝鮮が2ヵ月ぶりに弾道ミサイル発射、韓国軍「ロシアへの輸出視野に」

北朝鮮が2ヵ月ぶりに弾道ミサイル発射、韓国軍「ロシアへの輸出視野に」

Posted May. 09, 2025 08:53,   

Updated May. 09, 2025 08:53


北朝鮮が8日、東海(トンへ、日本海)上に数発の短距離弾道ミサイル(SRBM)を発射した。北朝鮮の弾道ミサイル挑発は3月10日以来2ヵ月ぶりであり、トランプ米政権発足後2回目だ。北朝鮮の弾道ミサイル発射は、国連安全保障理事会決議違反だ。

韓国軍合同参謀本部によると、8日午前8時10分~9時20分、江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)付近から東海上に多様な種類の短距離SRBMが発射された。北朝鮮が発射したミサイルは、短いもので250~350キロ、最も長いもので800キロ飛翔したという。発射原点を基準に、韓国全域と日本の一部地域が射程圏に含まれる。韓国軍は、核と通常弾頭の両方を搭載できる北朝鮮版イスカンデル(KN-23)と超大型放射砲(KN-25)などが発射されたと見ている。今年に入り、北朝鮮の弾道ミサイル挑発は、1月6日の中距離級極超音速弾道ミサイル、1月14日の短距離SRBM、3月10日の近距離弾道ミサイル(CRBM)に続き4度目だ。

北朝鮮が米本土を攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射せず、射程の短い弾道ミサイルを発射するのは、今後のトランプ政権との交渉の余地を考慮したためとみられる。

今回の試験発射は、ロシアへのSRBM輸出を念頭に置いたものという分析が出ている。韓国軍関係者は、「最近、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が(ロシア輸出用)砲弾工場を訪問した。派兵の代償としてロシアに輸出するSRBMの性能点検試験の可能性がある」と述べた

韓国国家安保室は8日、安保状況点検会議を開き、北朝鮮のミサイル状況を共有し、今後の対応策を議論した。米インド太平洋軍は7日(現地時間)、北朝鮮の短距離SRBM挑発を強く非難し、「韓国と日本の防衛に対する米国の約束は揺るぎない」と明らかにした。


尹相虎 ysh1005@donga.com