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トランプ米大統領がウォルツ補佐官を解任、チャットグループで情報漏えい

トランプ米大統領がウォルツ補佐官を解任、チャットグループで情報漏えい

Posted May. 03, 2025 08:44,   

Updated May. 03, 2025 08:44


トランプ米大統領が1日(現地時間)、マイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)(写真)を電撃的に更迭した。発足からわずか100日が過ぎたばかりの第2次トランプ政権で初の高官の更迭となる。ウクライナ戦争の仲裁など外交・安全保障上の懸案が山積する中、米外交ラインの核心軸が空席となり、米朝対話などにも影響を及ぼす可能性があるとの見方が出ている。

トランプ氏は同日、自らが立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」を通じて、ウォルツ氏を国連大使に指名すると明らかにした。そして、「ウォルツ氏は軍服を着た戦場でも、議会でも、そして私の国家安全保障担当補佐官として、国益を優先しようと努力した。彼が新しい役割でも同じようにしてくれると信じている」と書いた。

空席となった安保補佐官のポストは、当面ルビオ国務長官が兼務する。ウォルツ氏が更迭されたのは、いわゆる「シグナルゲート」が決定打となった。「シグナルゲート」は、今年3月、トランプ政権の核心的な外交・安全保障当局者が、イエメンの反政府勢力フーシ派に対する空爆の機密情報を通信アプリを通じて漏えいさせた事件だ。ウォルツ氏は一般人がよく使うメッセージアプリ「シグナル」のチャットグループに時事週刊誌「ジ・アトランティック」の編集長を誤って追加し、非難を浴びた。

アレックス・ウォン大統領補佐官も同日辞任したという。ウォン氏はトランプ政権内で代表的な「知韓派」で、第1次政権では対北朝鮮特別副代表として米朝対話に深く関与した。そのため、第2次政権でも対北朝鮮政策の策定過程で核心的な役割を果たすとみられていた。しかし、早期に辞任したことで、トランプ政権の韓半島問題に対する関心や理解度が低下するのではないか懸念されている。


申晋宇 niceshin@donga.com