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ディープシークが韓国国内サービス再開、政府の是正勧告を一部受け入れ

ディープシークが韓国国内サービス再開、政府の是正勧告を一部受け入れ

Posted April. 29, 2025 08:38,   

Updated April. 29, 2025 08:38


過度な個人情報収集で物議を醸した中国の生成 AI企業が、韓国政府の是正勧告を一部受け入れた。これにより、しばらく新規ダウンロードが制限されていたディープシークは、約2ヵ月ぶりにサービスを再開できるようになった。現在、アプリストアを通じてディープシークをダウンロードできる。

28日、ディープシークは個人情報処理方針を改定し韓国語版を公開、個人情報ポリシーを一部改定した。個人情報保護委員会の実態点検の結果、ディープシークはデータを韓国国外に移転することについて、利用者の同意を得たり、処理方針を公開したりしていなかった。また、ユーザーがチャットウィンドウに入力したプロンプトデータを中国企業に転送していたことが明らかになった。データを受け取った企業は、中国ネット大手の字節跳動(バイトダンス)の子会社の火山引擎(Volcano Engine)だ。

個人情報保護委員会は、調査結果を基に、プロンプトデータの即時破棄、韓国語処理方針の公開、児童の個人情報収集の確認および破棄などを是正勧告した。ディープシークは、これらの是正勧告を一部受け入れ、韓国に対する別途の付属規定を新たに設けた。改正案によると、ユーザーは個人情報の海外移転を拒否できる。ユーザーのプロンプトデータを削除し、データがAI学習に使用されないよう選択する「オプトアウト」機能も追加された。

ただし、ディープシークはすでに火山引擎に転送されたユーザーのプロンプトデータを直ちに破棄したかどうかについては言及していない。個人情報保護委員会は、関連資料を受け取ってみないと正確な内容は把握できないという立場だ


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com