
「地中に埋葬し、墓は、簡素なものとし、特別な装飾を施さず...」
21日(現地時間)、88歳で死去したローマ教皇フランシスコは、「『フランシスコ』とだけ刻まれていればいい」という遺言を残したと、バチカンが同日、発表した。また教皇は、バチカンのサンペトロ大聖堂ではなく、バチカン外部の「ローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に埋葬してほしい」とも要望した。普段から清貧な生活を送ってきた教皇が、静かで質素な葬儀を強調し、最後まで謙虚な姿勢を貫いたのだ。残したい言葉は多かったはずだが、遺言は11の文章で終わった。
教皇は2022年6月29日、生前の住居であるサンタ・マルタの自宅で作成した遺言で、「地上での生涯の黄昏(たそがれ)が近づいているのを感じながら、そして永遠の命への確かな希望を抱きつつ、自らの埋葬場所に関する最後の望みだけをここに記す」と書いた。埋葬地をサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に選んだことについて、「わたしの生涯と司祭・司教としての務めを、主の母マリアに、聖母に、常にゆだねてきた。それゆえ、復活の日を待ち望むわたしの亡骸を、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂で休らわせてくれることを願う」と記した。歴代教皇265人のうち、148人がバチカンのサンペトロ大聖堂に埋葬されている。
教皇は添付された図面を挙げ、「パウロ礼拝堂とスフォルツァ礼拝堂の間の側廊の壁龕(へきがん)に準備されるようお願いする」と具体的な場所まで指定した。「墓の準備のための費用は、ある篤志家から提供される金額で賄ってほしい」と、墓の費用の負担まで細かく気遣った。装飾のない墓には、自身のラテン語の教皇名(Franciscus)のみを刻んでほしいと要望した。
最後は「私の人生の最後にあった苦しみを、世界の平和と諸国民の友愛のために、主に捧げる」という祈りで締めくくられた。ウクライナと中東で繰り広げられる戦争の終結と平和を神に願ったのだ。
趙은아 achim@donga.com






