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「SK工場のおかげで都市に活気、住宅価格上昇し通勤渋滞も」 米ジョージア州のコマース市を行く

「SK工場のおかげで都市に活気、住宅価格上昇し通勤渋滞も」 米ジョージア州のコマース市を行く

Posted April. 14, 2025 08:42,   

Updated April. 14, 2025 08:42

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米ジョージア州ジャクソン郡コマース市のSKバッテリーアメリカ(SKBA)工場から車で5分ほど離れた市の中心街には、韓国料理店が1ヵ所ある。先月25日(現地時間)午前10時ごろ訪れたレストランは、営業準備を終えて客を迎えていた。少し早い時間だったが、二人連れや3人連れの客が相次いで訪れ、テンジャンチゲなどの韓国料理のメニューを注文した。飲食店社長のロビン氏は、「平日の昼休みはSKBAの職員が主な客であり、週末は地元の人たちも多く訪れる」と話した。

コマース市によると、この飲食店が位置する商店街は、SKBAが入ったばかりの頃は空室が多かったという。しかし、SKBA工場が商業稼動を始めた後、この飲食店が建てられ、その後、周辺の商店街も少しずつ空席を埋め始めた。コマースの関係者は、「中心街商店街の空室が、韓国料理店の開業で元気づいている」とし、「SKBAが、市の中心地の活性化に呼び水の役割をしている」と明らかにした。

コマースの住民たちは、SKBAが設立されて以来、地域が活気を取り戻していると口をそろえた。市の中心街で会ったジェイク・ミラー氏は、「地元住民たちは、小さな都市であるコマースにSKBAの大きな工場が入ったことを恩恵と感じている」とし、「閑静な田舎町だったコマースの商店街が蘇り、都市のあちこちで工事が続いている」と話した。実際、車に乗ってコマースの中心街と外郭道路を回ってみると、商店街の建物を新しく建てたり、道路を整備している工事現場を数ヵ所見つけることができた。ミラー氏は、「私たちの都市に移住してくる人々が増えたために住居価格も上がり、通勤時間帯に交通渋滞も生じた」と付け加えた。

SKBAは、地元住民が好む職場だという。ジョージア州のミスティ・マーティン経済開発部次官は、「SKBAは、ジョージア北東部地域の大規模な雇い主だ」とし、「多くの住民が、かつては遠い距離を通勤しなければならなかったが、今は家の近くの良い職場に通うことができるようになった」と明らかにした。SKBAで人事関連業務を受け持っているテイラー・ヤング氏は、「SKBAは、他の地元企業に比べて割合高い給与を払っている」とし、「多くの高校卒業者がSKBAで仕事をすることを選んでいる」と話した。SKBAでエンジニアとして働いているクリストファー・チャスティン氏は、「前の職場からSKBAに転職後、収入が大きく増えた」とし、「初めて入社した時は、エンジニアリングの経験が全くなかったが、4年間仕事をしながら専門性を積むことができた」と強調した。

このため、コマースでは、一つの家族がSKBAに入社して一緒に勤務する事例も多い。チェスティン氏の妻も、3ヵ月前に品質管理部署に採用され、働き始めた。コマースに20年以上住んでいるポーラ・バイヤーズ氏も、SKBAの電極部署で働くいとこの配偶者を通じてSKBAと知り合い、3年近く人事関連部署で働いている。チャスティンさんは、「私たち夫婦は皆、SKBAで働くことに満足している。ここで長期的未来を共に描いている」と述べた。バイヤーズ氏は、「SKBAが、地元住民の所得水準を向上させるのに一役買っている」と話した。


コマース=パク・ジョンミン記者 blick@donga.com