Go to contents

尹前大統領きょう官邸から退去、瑞草洞アクロビスタの私邸へ

尹前大統領きょう官邸から退去、瑞草洞アクロビスタの私邸へ

Posted April. 11, 2025 08:13,   

Updated April. 11, 2025 08:13

한국어

尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が11日、ソウル漢南洞(ハンナムドン)の大統領官邸を離れ、瑞草洞(ソチョドン)アクロビスタの私邸に移る。憲法裁判所の罷免決定から1週間が経った。大統領経験者への警護要員も構成され、今週末までに瑞草洞の私邸に移った後、首都圏で住居を探すとみられている。

10日、大統領室と大統領警護処によると、尹氏と妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏が退去準備を終え、11日午後に官邸から退去するという。一部の荷物は瑞草洞の私邸に移され、私邸の点検作業も終えたという。尹氏夫妻が官邸で飼っていた犬と猫11匹も一緒に移動する。

尹氏の警護を担当する40人規模の警護チームも構成された。官邸を担当してきた3級警護部長が警護チーム長を務めるという。大統領警護法によると、罷免されても警護と警備に関する礼遇は維持される。警護期間は5年に短縮されるが、1回延長でき最長10年まで可能だ。尹氏夫妻は、私邸が高層の建物であるため警護に困難があるだけでなく、入居者の迷惑になる可能性があり、ペットと過ごす空間などを考慮し、近く首都圏の一戸建てに移ることも検討している。

尹氏が退去する際、支持者に向けて挨拶する可能性もあるとされる。車外に出て頭を下げたり、支持者に手を振るなどして感謝の意を表するとみられる。8年前の朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領は、弾劾宣告から56時間後に大統領府を出て、三成洞(サムソンドン)の私邸へ移り、車内から支持者に手を振った。

官邸退去直前まで尹氏は、大統領選出馬を念頭に置いた与党「国民の力」議員だけでなく、自身を支持した人々とも面会を重ねている。尹氏の弾劾に反対してきた韓国史講師のチョン・ハンギル氏は10日、自身が設立したメディア「チョン・ハンギル・ニュース」を通じて、「退去を控えた尹前大統領に感謝と慰労の意を伝えると呼ばれ、前日官邸に行ってきた」と明らかにした。

尹氏は面会で、「私は刑務所に入って死んでも構わないが、国民はどうなるのか、若者世代はどうなるのか」とし、「昨年の冬、3ヵ月以上にわたり数千万人の若者と国民が『弾劾反対』『自由民主主義を守れ』と叫びながら冷たいアスファルトの上に立った。その方々に申し訳なくて眠れない」と話したと、チョン氏は伝えた。


申나리 journari@donga.com