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大統領罷免後に医学部が初授業、ソウル大は5人を除いて全員復帰

大統領罷免後に医学部が初授業、ソウル大は5人を除いて全員復帰

Posted April. 08, 2025 08:26,   

Updated April. 08, 2025 08:26


 

ソウル大学医学部本科1~4年生のうち、5人を除いて全員が授業に復帰したことが7日確認された。延世(ヨンセ)大学医学部は同日、本科4年生の留年対象者に対し留年予定通知書を送った。7日は、本科4年生の出席日数の不足による留年基準日だ。

入隊待機者と除籍の2人を除く全国40校の医学部学生が、除籍を避けるために全て登録を終えたが、多くの学生は授業拒否を続けている。出席日数の不足による留年基準日が到来した今週が、留年の山場になると見られ、医学生の授業復帰の可否が注目される。

●ソウル大学医学部本科は事実上全員復帰

7日、各大学および教育界によると、ソウル大学医学部本科1~4年生は、5人を除いた全員が授業に出ていることが確認された。先週、本科3、4年生が先に授業拒否を撤回し、復帰決定を下した中、1、2年生がその後復帰した。ソウル大学医学部は、7日から一部の授業で出席日数不足による留年予定通知書を発送する中、留年を避けるために学生の大半が授業に参加したものと見られる。

延世(ヨンセ)大学医学部は同日、本科4年生を対象に留年予定通知書を送った。7日が出席日数不足によるF評価の処理基準日であることと、1科目でもF評価を取れば留年となる医学部の学則を一緒に説明した。この日まで本科4年生は、50%を少し超える人員がオンライン授業を履修したことが分かった。

延世大学の関係者は、「病院の臨床実習に出るために、オリエンテーションとして受けなければならない授業をオンラインで聞くようにしたものだが、それを履修しなければ実習に出られない。そのため留年処理は避けられない」と述べた。延世大学は、本科4年生の保護者らに対し、留年が懸念されるため、学生がオンライン授業を受けられるよう、積極的に励ましてほしいとも言ったという。

高麗(コリョ)大学も今週、留年基準日を迎える。高麗大学医学部は、先週まで本科2年生65~70%、3、4年生の30%程度が授業に復帰した。しかし、今週はさらに多くの学生が授業に参加するものと、学校側は期待している。

大学街では、ソウル大学や高麗大学、延世大学の医学部生が先に授業に復帰すれば、他の医学部も復帰の動きが続くものと期待している。教育部の関係者は、「高等教育法により、韓国医学教育評価院の医学教育評価認証のための臨床実習期間の52週間を満たさなければ、医師国家試験を受けることができない。本科3、4年生を中心に復帰の動きがある」と伝えた。

●教育部「正常授業が可能なら募集人員を据え置く」

教育部は、医学部生がある程度復帰して正常な授業が可能だと判断されれば、2026学年度の医学部募集人員を増員前の3058人に据え置くと発表する方針だ。教育部の関係者は、「大統領罷免の可否は、医学部募集人員の決定とは関係ない」とし、「国民に約束した通り、授業参加の水準に従う」と明らかにした。

一方、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が罷免され、今後発表予定だった医療改革の第3回実行案は、ひとまず中断される見通しだ。保健福祉部などによると、当初4月まで活動する予定だった医療改革特別委員会(医改特委)は、今年12月まで活動期限を延長した。医改特委は、12月まで期限を延長し、美容医療管理体系、医師免許管理改善策などを盛り込んだ医療改革の第3次実行案を発表する計画だったが、事実上白紙となった。尹前大統領が罷免され、エンジンを失ったのだ。ただ、医改特委の運営は、6月3日に予定されている大統領選挙まで続くものと予想される。


崔예나 yena@donga.com