
憲法裁判所の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾審判の宣告が明日に迫る中、政界は国会外の広場に出て、支持層に向けて弾劾の認容、棄却を主張した。2017年の朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領の弾劾審判宣告日が確定した際、場外闘争を中断し、統合を強調するメッセージを出したのとは異なり、与野党が最後まで憲法裁の決定に対する不服を煽ることで、弾劾審判後も混乱が続きかねないとの懸念の声が出ている。
最大野党「共に民主党」は2日、尹大統領の罷免を求め、宣告日の4日まで光化門(クァンファムン)での徹夜座り込みや弾劾賛成集会など、場外闘争を続ける構えだ。朴賛大(パク・チャンデ)院内代表ら党指導部も同日、憲法裁に近いソウル安国(アングク)駅近くで開かれた弾劾賛成集会に参加した。李在明(イ・ジェミョン)代表は、憲法裁の決定を承服するかどうかについて、「承服は尹錫悦がすることだ」と述べた。李氏は先月12日、チャンネルAのYouTubeで、「民主共和国の憲法秩序に従った決定を承服しなければどうするのか」と述べた。朴氏も、「弾劾訴追棄却は憲法に対する全面否定であり、尹錫悦(大統領)の復帰はすなわち大韓民国の破滅だ」と述べた。
与党「国民の力」では、親尹系(尹大統領系)の主導で議員約60人が2日から宣告日まで、安国駅前で24時間弾劾反対リレーデモを続ける。与党議員(108人)の半数以上が弾劾棄却および却下を主張している。同党の権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は同日、国会で開かれた党議員総会で、「大統領が速やかに職務に復帰し、止まっている国政を再整備し、民生に取り組まなければならない」と述べた。権性東(クォン・ソンドン)院内代表も、「弾劾棄却はわが党の党論」と強調した。羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員は、「(弾劾認容は)『不法集団行動』の勝利であり憲法秩序の崩壊だ」と主張した。
大統領権限代行の韓悳洙(ハン・ドクス)首相は、同日開かれた治安関係閣僚会議で、政界に向けて「不法デモや暴力を刺激したり誘導したりする可能性のある発言は慎むよう切に願う」と述べた。韓氏は、「今や『憲法裁の時間』は過ぎ『国民の時間』だ。いかなる決定が下されようとも、私たちは法治主義の原則に従い、その結果を冷静に受け止めなければならない」と強調した。
一方、憲法裁は同日も午前と午後にそれぞれ評議を2回開き、最後の熟議に入った。1日の評決で大統領弾劾審判の結論を事実上まとめたが、細部の意見を調整し、決定文の文言を整えるための評議だ。憲法裁は宣告当日の4日午前まで決定文の最終点検に取り組むとみられる。
イ・サンホン記者 チョ・ウンヒョン記者 dapaper@donga.com