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漢南洞を越えて名古屋まで、エコバッグで扉を開いたKファッション

漢南洞を越えて名古屋まで、エコバッグで扉を開いたKファッション

Posted April. 02, 2025 08:23,   

Updated April. 02, 2025 08:23


韓流に支えられ、Kファッションも世界的人気を集めています。今年で発売10周年を迎えたデザイナーブランド「ドパウンド」も、その中心にあります。先月27日、ソウル龍山区(ヨンサングD)にあるドパウンド漢南(ハンナム)のショールームでドパウンド共同代表に会い、ブランドやKファッションについてお話を伺いました。

ドパウンドとは、チョン・ウンジョン氏とチョ・ヒョンス氏が共同代表で、2016年に起業したデザイナーブランドです。ドパウンドの初期資金は500万ウォン余りで、初めて披露した製品は「お金を払っては買わない」という認識が強いエコバッグでしたが、クオリティが良いという口コミに乗って、急速に成長しました。2021年は80億ウォンだった売上高が、2022年は130億ウォンに伸びました。同年、ブランドインキュベーター「ハゴハウス」から投資を受け、2023年には300億ウォンに急増し、去年は400億ウォンを超えました。

ドパウンドは、韓国国内はもちろん、海外顧客の間でも認知度を高めて成長してきました。特に初期は韓国のオンラインショッピングに慣れていなかった外国人観光客が、エコバッグを購入するために直接オフィスを訪れることもありました。チョン代表は、「エアコンもない劣悪な空間だったが、一日平均2~3チーム、多くは5~6チームの外国人がオフィスを訪れた」と話しました。ドパウンドは、外国人客のオフィス訪問をきっかけにオフライン店舗を拡大し、現在ソウルや京畿(キョンギ)、大邱(テグ)、蔚山(ウルサン)、釜山(プサン)、全羅北道(チョルラブクド)などで計12店舗を運営しています。

最近は、海外顧客の売上成長の勢いが目立っています。ドパウンド・ザ・ヒュンダイ・ソウルは、外国人の購入の割合が2023年の40%から昨年は60%に、漢南ショールームは、2023年の65%から昨年は84%に伸びました。昨年3月と6月は、日本の名古屋でポップアップストアを開いたりもしました。

二人の代表は、ブランドの成功要因として品質とマーケティングを挙げています。品質に小さなエラーが見つかったら、全量廃棄するほど手間をかけました。商品説明ウィンドウに単純に製品のみ強調する他社とは異なり、感性的な空間を演出し、エコバッグをインテリア小物のように配置して撮影しました。外国人観光客の間で、韓国のカフェを訪れるのが流行っていた当時は、インフルエンサーとコラボしてカフェでエコバッグを持っている姿をソーシャルメディアに露出するマーケティングを行いました。

二人の代表は、「かつては、国別のスタイルに合うデザインが人気だったとすれば、Kファッションが浮上し、韓国人が着るスタイル自体に対する好みが高まっている」とし、「こうした流れの中、一時期だけ輝くのではなく、『日常に感性を込める』ドパウンドならではスタイルで、国内外を合わせて長く続くブランドに育てたい」と抱負を語りました。


キム・ダヨン記者 damong@donga.com