
「被災者だからといって、じっとしていられません」
30日午前、慶尚南道山清郡(キョンサンナムド・サンチョングン)の丹城(タンソン)中学校で会ったカン・ジョンスクさん(60)は、プレートに山盛りのご飯をよそいながら言った。カンさんは、山火事で家を失った被災者のために、午前5時半から午後10時まで給食ボランティアをしている。カンさんも今回の火災で家と果樹園に被害を受けた。カンさんと共に活動するボランティアの多くも、カンさんと同じ被災者だった。カンさんは、「私も1998年の智異山(チリサン)水害の時、ボランティアの人たちの助けを受けた」とし、「その人たちの献身的な姿を見て、私も機会があればボランティアをしようと思った」と語った。
慶尚道地方を襲った過去最悪の山火事で、多くの被災者が発生する中、彼らを助けるために各地から支援の手が差し伸べられている。同日午前、山清郡矢川面新川里東堂村(シチョンミョン・シンチョンリ・トンダンマウル)で会った山清郡邑面体育会連合会長のパク・ホギュ氏(65)は、山火事後の復旧作業を助けていた。パク氏は、「ここに来ている人たちは皆、生業を後回しにして、数十万、数百万ウォンの損を覚悟して来ている」とし、「隣人が困っているのに、生業が大事でしょうか」と語った。
慶尚北道義城郡舎谷面(キョンサンプクト・ウィソング・サゴクミョン)の消火現場で会った住民のキムさん(49)も、「週末を返上して来た。消火隊員たちを最大限助けている」と話した。義城は慶尚北道北部地域の山火事が最初に発生した場所だ。山火事の知らせを聞き、遠方から駆けつけたボランティアもいた。義城郡安平面(アンピョンミョン)の消火現場で手伝っているパクさん(54)は、「故郷の友人が被害を受けたという話を聞き、大邱(テグ)から駆けつけた」と話した。
被災者が身を寄せている避難所には、洗濯や医療支援のために駆けつけたボランティアたちがひしめき合っていた。義城体育館の避難所の前では、救世軍と大韓仏教曹渓宗(チョゲチョン)が共に無料給食を準備していた。救世軍元堂栄門(ウォンダンヨンムン)教会のアン・ソルベ担任士官は「災害の前で宗教の違いなどありえない」と話した。
昼夜を問わず苦労している消火隊員やボランティアたちのために、地域の商人たちも立ち上がった。慶尚北道青松(チョンソン)にあるある飲食店は、出入り口に「消防官の方は、当分の間、食事は無料」という案内を掲示していた。盈徳郡江口面(ヨンドクグン・カングミョン)のあるカフェも、被災者をはじめ山火事消火隊員や公務員、警察関係者にコーヒーを無料で提供した。光州市(クァンジュシ)や京畿道安養市(キョンサンド・アンヤンシ)などは山火事地域に寄付金を伝えた。中央災害安全対策本部によると、救援団体を通じた山火事被害地域への寄付金は現在までに約554億ウォンにのぼる。
義城=ミョン・ミンジュン記者、チョン・ナムヒョク記者 mmj86@donga.com·






