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ソウル都心の大型シンクホールに死者まで…運転が怖い

ソウル都心の大型シンクホールに死者まで…運転が怖い

Posted March. 26, 2025 08:52,   

Updated March. 26, 2025 08:52

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24日、ソウル江東区明逸洞(カンドング・ミョンイルドン)の漢榮(ハンヨン)外国語高校前の道路で、直径20メートル、深さ30メートルの大型のシンクホール(陥没穴)ができた。道路を走っていたバイクが墜落し、運転手は土砂に埋もれて死亡した。乗用車は辛うじて止まったが、往復6車線のうち4車線にわたるシンクホールを避けられなかったら、ややもすると大規模の事故になるところだった。ソウル市は近くの地下鉄9号線の延長工事のためにシンクホールが発生した可能性があると見て、当分工事を中断することにした。

この10年間、ソウルだけで216件のシンクホールが発生した。昨年だけでも8月に西大門区延禧洞(ソデムング・ヨンヒドン)の城山(ソンサン)大橋方面の道路で、横6メートル、縦4メートルの大きさのシンクホールが発生し、地下鉄鐘路(チョンノ)5街駅や彦州(オンジュ)駅周辺などで相次いでシンクホールが発生し、市民が不安に震えていた。車通りや人通りの多いソウル都心で突然地面が沈んだら、運転者と歩行者の安全が大きく脅かされる。いつ、どこで発生するか予測し難いという点で、ややもすると大型災害につながりかねない。

ソウル都心のシンクホールは通常、地下鉄やトンネル工事といった地下空間の開発や道路、建物工事などのような人為的な要因によって主に発生している。地盤の補強をきちんとせずに漏れた地下水や上下水道管からの漏水が流れ、土砂を動かして地下に空洞ができるのだ。今回事故が発生した現場付近では、地下鉄9号線の延長工事だけでなく、今年1月に開通した世宗(セジョン)~抱川(ポチョン)高速道路工事、再建築事業などが同時にに進められた。複数の工事が同時に行われる場合、地下の水圧変化や土砂流出を加速化させ、シンクホール発生の危険が高くなる。

シンクホールは頻繁に地盤状態を点検し、地下施設工事を徹底的に管理すれば、一定水準で予防できる。今回のソウル江東区のシンクホール事故だけでも前兆があった。近くのガソリンスタンドと店の床に亀裂が生じたという苦情が数回提起された。しかし、国土交通部の特別点検やソウル市と江東区庁の現場確認、監理士と施工会社の訪問点検などがあったにもかかわらず、地盤沈下を発見できなかった。現場点検がずさんだったのか、地盤探査技術や装備が不足していたのかを調べ、再発を防がなければならない。市民が毎日通勤する道路の安全を個人の運だけに任せるわけにはいかない。