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崔相穆大統領代行、「ミョン・テギュン特検法」に拒否権行使

崔相穆大統領代行、「ミョン・テギュン特検法」に拒否権行使

Posted March. 15, 2025 09:19,   

Updated March. 15, 2025 09:19

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大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官は14日、「ミョン・テギュン特検法」に対する再議要求権(拒否権)を行使した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後39回目の拒否権行使であり、大統領代行体制下では8回目の拒否権行使だ。

崔氏は同日、政府ソウル庁舎で開かれた臨時閣議で、「ミョン・テギュン特検法案は、その違憲性が著しく、刑事法体系の根幹を損なう可能性がある」と述べ、「憲法を守る重大な責務を負う大統領権限代行として、再議要求権の行使は避けられない」と明言した。また、「捜査対象および範囲が非常に不明確かつ広範であり、憲法上の明確性の原則および比例性の原則を侵害する恐れがある」と指摘した。さらに、「既存のいかなる特検法案にもない特検の捜査期間『公訴時効が停止される規定』や、特検の職務範囲に『すでに進行中の裁判における公訴維持権限』が含まれており、憲法上の『適法手続主義』に反する可能性がある」とも述べた。そして、「すでに起訴された事件に対して検察の公訴維持権限を排除することは、捜査の不備を是正するための特検の趣旨に反する」と強調した。

崔氏は、「検察はミョン・テギュン関連の捜査状況に対する多くの国民の懸念を厳粛に受け止めるべきだ」と述べ、「今回の捜査に検察の命運をかけ、いかなる聖域もなく関連疑惑を迅速かつ公正に捜査せよ」と促した。

拒否権行使をめぐり、与野党の反応は分かれた。与党「国民の力」の権性東(クォン・ソンドン)院内代表は同日、国会で記者団に対し、「崔権限代行の再議要求権の行使は当然だ」と述べた。一方、最大野党「共に民主党」の朴賛大(パク・チャンデ)院内代表は、崔氏を「副首相」と呼び、「崔副首相自身が内乱共犯であることを認めた」とし、「内乱捜査を妨害し続けた罪、国会の権限を深刻に侵害した罪の代償を必ず払わせる」と迫った。


申나리 journari@donga.com