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北朝鮮、ミサイル搭載原子力潜水艦の建造現場を初公開

北朝鮮、ミサイル搭載原子力潜水艦の建造現場を初公開

Posted March. 10, 2025 08:26,   

Updated March. 10, 2025 08:26

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北朝鮮が、戦略原子力潜水艦(SSBN)の建造現場を初めて公開した。核搭載潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載し原子力で長期間潜航できるSSBNは、「最終核兵器」と呼ばれている。

10日に開始される韓米合同軍事演習「自由の盾(FS)」を牽制し、トランプ米政権に対して対米核武力の高度化が終着点に近づいていることを誇示する狙いがあるとみられる。韓米当局は、北朝鮮が派兵と引き換えにロシアから小型原子炉などSSBNの核心技術の提供を受けた可能性に注目している。

北朝鮮の朝鮮中央通信などは8日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が重要造船所の艦船建造事業を現地指導したと報じた。正恩氏が、第8回党大会の決定により推進している「核動力戦略誘導弾潜水艦」の建造状況も把握したとし、建造現場と船体の写真も公開した。「核動力戦略誘導弾潜水艦」はSSBNを意味する。

北朝鮮は2021年の第8回党大会で、「国防力発展の核心5大課題」の一つとしてSSBNの建造を目標にした。その後、何度か建造事業が進行中だと明らかにしたが、建造現場を公開したのは初めてだ。北朝鮮は正恩氏の視察場所と時期は明らかにしなかった。「北朝鮮版SSBN」の建造場所は、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の新浦(シンポ)造船所または別の造船所とみられる。

正恩氏は、「共和国の海上防衛力は、制限された水域がなく、必要とみなされる任意の水域に徹底的に行使される」と述べた。北朝鮮のSSBNが米国の領海にも近づき、核攻撃に踏み切る可能性があると警告したのだ。正恩氏がロシアの護衛艦と類似した新型駆逐艦2隻の建造現場を視察する様子も公開された。

韓国軍消息筋は、「昨年末に公開された『北朝鮮版イージス駆逐艦』であり、清津と南浦造船所でそれぞれ建造中と推定される」と伝えた。


尹相虎 ysh1005@donga.com