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血液がんを克服したサッカー有望株がグラウンド復帰

血液がんを克服したサッカー有望株がグラウンド復帰

Posted March. 08, 2025 09:21,   

Updated March. 08, 2025 09:21

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血液がんを克服した10代のサッカー有望株が、4年間の抗がん治療を終えてグラウンドに復帰する。サッカーを諦めるところだった瞬間、少年の手を握ってくれたのは、憧れの孫興民(ソン・フンミン)選手の手紙だった。

7日、ソウル聖母(ソンモ)病院によると、カン・ミンジェ君(15・ソウル馬場中3年生)は水原(スウォン)FCのユース選手としてプレーしていた2021年6月、突然の呼吸困難で病院を訪れたが、血液がんの一つである「T細胞リンパ芽球性リンパ腫」と診断された。

その後、抗がん治療を始めたカン君にとって一番苦しかったのは、大好きなサッカーを二度とできなくなるかもしれないという不安感だった。合宿トレーニングに行ったチームメイトたちのことを思い出して涙を流しながら眠りについたりもした。抗がん治療中だった2023年1月、再び試合に出たが、筋肉がかなり落ちて以前のように走るのが容易ではなかった。たった5分だけを走ってはベンチに下がったこともある。

挫折したカン君を奮い起こしたのは、大好きなサッカー選手、孫興民の手紙だった。孫興民は手書きの手紙で「大変な治療を耐え抜いたように最後まであきらめずに最善を尽くせばミンジェの夢が叶うと思う。ガンも打ち勝ったのだからミンジェにできないことはないと思う」とエールを送った。

強い気持ちで病魔に打ち勝ったカン君は14日、京畿道(キョンギド)の水原(スウォン)総合運動場で行われる試合に出場する。抗がん治療を終えてから初のグラウンド復帰だ。カン君の両親は「抗がん剤を打って体が疲れても運動をあきらめずに大会に出場した。ミンジェが再びプレーできるように力になってくれた医療陣と学校、球団関係者たちに感謝する」と話した。

カン君の主治医であるソウル聖母病院小児青少年科のイ・ジェウク教授(小児血液腫瘍センター長)は、「厳しい抗がん治療を無事終え、再び好きな運動ができて嬉しい」とし、「これからも望むサッカーを元気に頑張ってほしい」と話した。カン君は「孫選手の手紙が大きな力になった」と言い、「夢に描いた国家代表になって自分が病気だった時に助けてくれたすべての方に必ず恩返ししたい」と話した。


朴星民 min@donga.com