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韓国空軍戦闘機2機が民家に爆弾8発、「座標の誤入力」

韓国空軍戦闘機2機が民家に爆弾8発、「座標の誤入力」

Posted March. 07, 2025 08:57,   

Updated March. 07, 2025 08:57

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韓国空軍戦闘機が韓米合同実射撃訓練中に民間地域を誤爆し、10人余りが負傷する事故が発生した。韓国空軍は、パイロットが目標座標を誤って入力したことが事故の原因だと明らかにした。軍内外から、「12・3非常戒厳」の影響で国防部長官など多数の軍司令部の空白が長期化していることによる綱紀の緩みが原因ではないかと指摘されている。

韓国軍と消防当局によると、6日午前10時5分頃、京畿道抱川市二東面蘆谷里(キョンギド・ポチョンシ・イドンミョン・ノゴクリ)のナンユ大橋付近の道路に爆弾が複数発落下し、爆発した。この事故で15人(軍人5人を含む)が重軽傷を負い、住宅数棟や聖堂、車が破損した。

韓国空軍は、韓米合同実射撃訓練のため、京畿道抱川市のスンジン訓練場に向けて飛行中だったKF-16戦闘機2機が4発ずつ、計8発の一般爆弾MK-82を目標から約8キロ離れた地点に投下したと明らかにした。MK-82爆弾は誘導装置なく自由落下方式で投下される。

韓国空軍関係者は記者会見で、「パイロットが任務前に(目標)座標を入力する過程でミスを犯したことが確認された」とし、「爆弾投下まで地上と空中で座標が正しく入力されたかどうかを確認しなかったようだ」と述べた。そして、正確な事故原因が究明されるまで、ライフル射撃をはじめとするすべての実射撃訓練を全面中止すると明らかにした。

韓国空軍は同日、事故発生から1時間30分後の午前11時41分、韓国国防部担当記者団にメール通知で、「KF-16戦闘機から8発の一般爆弾MK-82が投下され、射撃場外の地域に落弾した」とし、「事故の経緯や被害状況を調査し、被害の補償など必要な措置を実施する」と伝えた。多数の民間人が負傷した史上初の戦闘機誤発事故が起きてから1時間30分後に初めて公式発表をしたことをめぐって、対応が遅いとの批判が起きている。


尹相虎 ysh1005@donga.com