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薬物検出のシナーの「短い」懲戒めぐり議論白熱

薬物検出のシナーの「短い」懲戒めぐり議論白熱

Posted February. 19, 2025 08:30,   

Updated February. 19, 2025 08:30


禁止薬物の陽性反応で3ヵ月の出場停止処分を受けた男子テニス世界ランキング1位のヤニック・シナー(24、イタリア)に対する「軽い懲戒処分」をめぐり議論が白熱している。同じ薬物に陽性反応を示した他の選手より懲戒期間が短すぎるということだ。

AP通信は18日、「スペインのフィギュアスケート選手ラウラ・バルケロ(23・女)はシナーと同じく禁止薬物『クロステボール』の陽性反応を示したが、世界反ドーピング機関(WADA)から6年の出場停止処分を受けた」とし、「スペインのメディアはバルケロが受けた長期出場禁止措置に注目している」と報じた。

2022年北京冬季五輪の時に採取したサンプルから禁止薬物検査で陽性反応が出たバルケロは、2028年2月に懲戒が終わる。一方、シナーは今年5月4日に懲戒が終わるため、今季2度目のテニスの四大大会である全仏オープン(5月25日開幕)に正式に出場できる。

WADAは、シナーとバルケロの状況が違うと説明した。WADAは「バルケロはシナーとは異なり、クロステボルが本人の身体に入った状況を明確に説明できなかった」とし、「選手本人がすでに懲戒処分を受け入れた。そうでなければ国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したはずだ」と説明した。シナーは、「理学療法士が僕の指の治療に使ったスプレーにクロステボールが入っていて、僕の体をマッサージしてくれる過程で同成分が僕の体に入ってきた」と釈明した。

これに対してバルケロは、「皮膚の傷の治療に一般的に使われるクリームを塗った結果、微量のクロステボールが検出された」と言い、「私の選手生活の終わりを意味する不均衡な制裁であり、システムの失敗を示す明らかなケースだ」と主張した。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com