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燃料なしで長時間宇宙航行できる「太陽帆」、韓国航空宇宙研が開発

燃料なしで長時間宇宙航行できる「太陽帆」、韓国航空宇宙研が開発

Posted February. 14, 2025 08:54,   

Updated February. 14, 2025 08:54

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韓国航空宇宙研究院は13日、燃料なしに太陽風をエンジンとして航行できる宇宙帆船用の帆を開発したと発表した。

チョン・イジン博士の研究チームが開発して実演に成功した太陽帆は、まるで帆船が風を利用して航海するように、太陽から放出される光子を帆に反射する原理で推進力を得る構造だ。宇宙船に採用して、別途の燃料なしに長期間宇宙空間を航行できる利点がある。

帆の試作品は、縦横がそれぞれ10メートルの大きさで、昨年4月に米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた宇宙帆船「ACS3」の縦横が各9メートルより大きい。

太陽の帆を収納して宇宙空間で繰り広げる役割をする展開装置は、韓国国内のメジャー企業の技術が融合された。帆を縦横20センチ以内に折ることができ、高さが31.4センチ、重さが10キロで12U(ユニット・1Uは縦横の高さが10センチ)の大きさのキューブ衛星(超小型衛星)に搭載できる。

航宇研のイ・サンチョル院長は、「国内技術で開発した太陽帆の展開装置は、我が国の深宇宙探査の力量を高め、任務終了衛星の破片など、地球の低軌道の宇宙ゴミの問題解決などにも多様に活用できるよう、後続研究を継続していきたい」と強調した。


チャン・ウンジ記者 jej@donga.com