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」プリンス」車俊煥、男子フィギュア史上初メダル獲得に現実味

」プリンス」車俊煥、男子フィギュア史上初メダル獲得に現実味

Posted February. 13, 2025 09:18,   

Updated February. 13, 2025 09:18

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「フィギュア・プリンス」の車俊煥(チャ・ジュンファン、24)が韓国男子フィギュアスケート史上初の冬季アジア大会メダル獲得を目前にした。

車俊煥は11日、中国ハルビンの黒竜江スケート訓練センターで行われた2025年冬季アジア大会のフィギュアスケート男子シングルのショートプログラム(SP)で、技術点(TES)50.58点、演技構成点(PCS)43.51点で合計94.09点を獲得し、16人の出場選手のうち2位だった。103.81点をマークした鍵山優真(22・日本)に9.72点リードされているが、82.89点で3位のダイダイウェイ(22・中国)には大きくリードしており、13日に行われるフリースケートで大きなミスさえしなければメダル獲得が有力と見込まれている。車俊煥がメダルを獲得すれば、韓国男子選手では初めてとなる。

車俊煥はSPで最初に跳んだクアドラプル(4回転)サルコウとトリプル(3回転)ルッツ・トリプルトーループのコンビネーションジャンプで5.14点の加算点を獲得した。二つのジャンプだけでみると2023国際スケート競技連盟(ISU)国別対抗戦のSPで個人最高点(101.33点)をマークし時に得た加算点(4.78点)より高く、個人最高点の更新も可能に見えた。

しかし、車俊煥は最後のトリプルアクセルジャンプを跳んで着氷する過程で右足だけでは耐えきれず左足を踏む「ステップアウト」を犯した。車俊煥は普通トリプルアクセルの時、約2点の加算点を得たが、このミスで加算点なしに出来栄えで0.80点が減点された。クリーン演技に2%足りなかったSP演技を終えた車俊煥は「物足りなかったと言えば嘘だけど、自分に集中したので満足している。フリーでも外部のことを気にするより、自分に集中しながらとにかくベストを尽くしたい」と話した。

有力な優勝候補である鍵山は、SPで4回転ジャンプ2本を含め、クリーン演技を披露した。2022年北京冬季五輪男子シングル銀メダリストの鍵山は2026ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪でもイリヤ・マリニン(21・米国)らと共に金メダル候補に挙げられている。

世界舞台で金メダルを争う男子シングル選手たちは、SPで2つ、フリーで3つ以上ずつを跳ぶ。車俊煥も2023~2024シーズンのクアドラプルジャンプを計5回跳んだ。しかし、左足首の負傷が悪化し、クアドラプルジャンプを3回だけにして滑っている。車俊煥は今大会でも金メダルを目標に、無理にプログラム構成の難易度を上げるより、安定した演技をする方向を選んだ。車俊煥は「足首のため、まともな練習ができなかった期間があるので、すぐ構成難易度を上げるにはリスクがあまりにも大きい。自分が準備したものの完成度を高めるのが先」と話した。

車俊煥はフリーで改めて個人最高点の更新に挑戦する。車俊煥のフリー最高点は2023年に韓国男子では初めてフィギュア世界選手権で銀メダルを獲得した時に記録した196.39点。車俊煥は「総合大会ではいつも成長できるきっかけを作った。今大会も発展できる機会になるだろう。準備したことをうまく披露できるようにしたい」と語った。


任寶美 bom@donga.com