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新型麻薬「ラッシュ」韓国内流通20代外国人逮捕

新型麻薬「ラッシュ」韓国内流通20代外国人逮捕

Posted February. 06, 2025 09:01,   

Updated February. 06, 2025 09:01

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新型麻薬「ラッシュ」の原料を海外から密輸し、韓国国内で製造・流通させた20代の外国人男性が警察に逮捕された。服用した場合、意識を失ったり、心臓発作などの副作用を引き起こしたりする可能性があるラッシュを1瓶当たり最大30万ウォンで売ったという。

ソウル江南(カンナム)警察署は5日、ドミニカ国籍の男性A氏(24)を麻薬類管理に関する法律違反の容疑で検察に拘束送致したと明らかにした。A氏は、臨時麻薬類であるラッシュを国内で製造・販売し、中間流通業者2人に供給した疑いを受けている。臨時麻薬類とは、麻薬類ではないが、誤用または乱用すると身体に危険があり、麻薬類に準じて取り扱う物質である。ラッシュは一種の媚薬として知られているが、意識喪失、心臓発作などの副作用があるため、韓国では臨時麻薬類の2群麻薬類に指定されている。

A氏が韓国内で製造したラッシュは約4リットルで、約4千回吸入できる量だ。A氏は昨年9月、ラッシュの原料と化学薬品を化粧品のように偽装してベトナムから仁川(インチョン)空港を通じて密輸した。その後、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポク)の隠れ家で製造し、テレグラムを通じて流通させた。A氏は、ラッシュを30ミリリットルのボトル1瓶当たり24万~30万ウォンで販売し、「とても安く、一般的に入手できる。薬局でも販売しており、中毒性がない」と宣伝した。警察はこれまで20瓶ほど販売され、まだ販売されていない3.42リットルは押収したと明らかにした。

このように、韓国内では外国人麻薬密輸犯によって密輸された麻薬量が急増している。大検察庁が昨年発表した麻薬類動向によると、国内流通麻薬類はほとんどが海外から密輸され、2023年に密輸された量は計637.87キロで前年比約62.1%増加した。外国人密輸犯も23年に590人で、19年(196人)の3倍以上に増加した。記者が5日、テレグラムで「ラッシュ」と入力すると、数十の販売チャンネルが表示された。そのうちの1人に購入を問い合わせると、1分後には「2瓶で35万ウォン」、「副作用がなく、気分が良くなる」という案内を受けた。

捜査当局は、臨時麻薬類も麻薬と同様に身体及び精神的危害を及ぼす可能性があり、刑事処罰を受けると警告している。現行法は、臨時麻薬類を所持するだけで5年以上の懲役又は5千万ウォン以下の罰金に処せられる。警察関係者は、「海外では違法ではない麻薬類も韓国に持ち込んで製造・販売・所持・使用する行為は刑事処罰を受ける」とし、「特に『中毒性がなく、罰せられない』とだまして国民の日常生活を破壊する麻薬類犯罪は厳しく取り締まる」と述べた。


イ・チェワン記者 chaewani@donga.com