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トランプ氏「緊急権限を動員してAI電力施設を確保…アイアンドームのようなミサイル防衛システムを構築」

トランプ氏「緊急権限を動員してAI電力施設を確保…アイアンドームのようなミサイル防衛システムを構築」

Posted January. 21, 2025 08:53,   

Updated January. 21, 2025 08:53

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トランプ次期米大統領が、産業発展に必要な電力確保のために「緊急権限(Emergency Powers)」を発動すると明らかにした。また、イスラエルの「アイアンドーム」のような大規模なミサイル防衛システムの構築も予告した。エネルギー産業と軍事部門で大規模な政策転換を迅速に行うため、大統領令や緊急権限などを大胆に行使する計画であることを強調したものとみられる。

トランプ氏は就任前日の19日(現地時間)、米ワシントンのキャピタル・ワン・アリーナで開かれた集会で、「緊急権限を活用して、企業家や大規模な投資が可能な人々が大規模な施設、特に人工知能(AI)電力生産施設を建設できるようにする。現在のエネルギー供給量の2倍が必要で、今後はそれ以上になるだろう」と述べた。

ブルームバーグ通信によると、トランプ氏が就任後、連邦電力法に基づいて国家非常事態を宣言する場合、発電所を最大容量で稼働させ、汚染制限順守規制の制限を受けなくてもよくなる。バイデン政権が253万平方キロメートルの米沿岸海域で新規の石油・ガス掘削を禁止した政策も撤回される見通しだ。トランプ氏は、バイデン政権の環境保護政策が民間電力企業の発電所投資を萎縮させ、産業発展の阻害、電力不足、電気料金の引き上げにつながったと批判してきた。これに先立ち、トランプ氏は昨年12月22日の演説で、就任初日に「国家エネルギー非常事態を宣言する」と予告している。

一方、トランプ氏は同日、「アイアンドームと呼ばれる偉大なミサイル防衛システムの建設を軍に指示する。この防衛システムはすべて米国内で製造される」と明らかにした。アイアンドームは、イスラエルが構築した先端迎撃・防衛システムで、トランプ氏は大統領選挙で、「誰も私たちの国民を傷つけることができないようアイアンドームを建設する」と明らかにした。これに先立ち、トランプ氏が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏は、「北朝鮮の脅威に対応するには、核兵器とミサイルの拡大を阻止するための努力に加え、米本土を狙ったミサイル防衛システムを改善しなければならない」と、承認公聴会の書面回答書で明らかにした。


林賢錫 lhs@donga.com