
2005年12月生まれの新鋭、ティエン(世界ランキング121位、米国)がテニスの全豪オープンで世界5位のメドベージェフ(ロシア)を破る波乱が起きた。
ティエンは16日、豪州メルボルンで行われた全豪オープン男子シングルス2回戦で、4時間48分にわたる大接戦の末、メドベージェフを3-2(6-3、7-6、6-7、1-6、7-6)で下した。第1、第2セットを取ったティエンは第3、第4セットを落としたが、第5セットでタイブレークの末に勝利を手にした。
ベトナム系のティエンは2023年全豪オープンジュニアと全米オープンジュニアで決勝に進出するなど、ジュニア舞台で頭角を現した選手。しかし、シニア舞台の四大大会では、今大会までは本戦でたったの1勝もなかった。ティエンは2022年から3年間、四体大会の中で唯一全米オープン本戦に進んだが、いずれも1回戦で敗退した。今大会でカミラ・ウゴ・カラベリ(94位、アルゼンチン)を相手に初勝利を収めたティエンは、全豪オープンで3度準優勝したメドベージェフまで勝った。
今大会では特に「10代の突風」が巻き起こっている。ティエンに先立ち、2006年生まれのジョアン・フォンセッカ(112位・ブラジル)が1回戦でアンドレイ・ルブリョフ(9位・ロシア)に、同い年のヤクプ・メンシク(48位・チェコ)が2回戦でキャスパー・ルード(6位・ノルウェー)に勝った。ティエンは「同じ10代のフォンセッカとメンシクの勝利を見て大変に励まされた。コートで楽しみながら自分に何ができるか見ようとした」と話した。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com






