昨年10万2000人が訪れた「ソウルコン」が、今年も28日から31日までの4日間、ソウル東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)で開かれた。ソウルコンとは、ソウル市とソウル経済振興院(SBA)が開催するグローバルインフルエンサー博覧会だ。
●インフルエンサー900人余りが集まったKビューティーの場
30日午後12時半、DDPアートホール。この日、ここでは韓国のビューティーブランド15社が集まってKビューティーの一年を決算する「Kビューティーブースト」行事が開かれた。この行事は、Kビューティーの世界的な跳躍に向け、世界中のインフルエンサー900人あまりを対象に、Kビューティーセミナーやブランド展示、体験などを行う場だった。グローバルインフルエンサーコミュニティ「ヌリラウンジ」を運営しているヌリハウス(代表ペク・アラム)が主催した。
会場は、韓国の化粧品を体験しようとする世界各国の参加者で足の踏み場もなかった。各ブースの前には、長い列ができた。行事の進行を担当したホン・ダイン・アナウンサーは、「Kビューティーブースト行事に来られた皆さんを歓迎する」とし、「行事の開始に先立って、昨日起きた航空機事故の犠牲者を追悼しながら、しばらく黙とうする時間を持つ」と話した。すると、英語や日本語、中国語、ロシア語など世界各国の言語で埋め尽くされていた会場が一瞬静かになった。
ソウル市によると、今年のソウルコンへの参加のために、世界中50ヵ国余りの計30億人の登録者を抱えているインフルエンサー3500チームが集まった。各国で影響力を行使するインフルエンサーが、直接ソウルの優秀中小企業の製品を紹介する「グローバルインフルエンサーX企業ライブコマース」行事も4日間行われる。ソウル市の関係者は、「コマース専門インフルエンサーが、販売したい製品を保有している企業を選ぶ方法でマッチングが行われる」とし、「小規模事業者の販路開拓およびマーケティングの力量強化が目的だ」と説明した。
同日の行事では、昨年の普信閣(ポシンガク)の鐘打ち行事にも参加した米国のインフルエンサー兼モデルのカサンドラ・バンクソン氏と製品レビューなどのコンテンツを制作し、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)合計500万人の購読者を保有しているフェリシア・リー氏らが参加して、グローバルKビューティーについて対談を交わした。韓国語教師として働くロシア出身のバイウン・エカテリーナさん(29)は、「昨年、ソウルコンにも参加したが、今年はイベントがさらに多様になったようだ」と話した。ウクライナから来たオレクソン・ビクトリアさん(20)も、「韓国の化粧品に関心が高いが、多様なKビューティーを体験できて嬉しい」と話した。
●Kファッションとエンターが結合した「ランウェイ・トゥ・ソウル」が話題
これに先立って、28日と29日はKファッションとビューティー、エンターテインメントが融合されたランウェイ「ランウェイ・トゥ・ソウル」、人気ゲームの「リーグ・オブ・レジェンド」で行われる韓国のプロeスポーツリーグ「LCK(リーグ・オブ・レジェンド・チャンピオンズコリア)」の年末授賞式の「LCKアワード」等が行われた。29日に開かれた「ランウェイ・トゥ・ソウル」は、Kファッションとビューティー、アーティストの公演が融合した新概念の融合型ランウェイで行われた。ファッションブランドのレイブ、リイ、トリプルルート、バローレン、オーディナリーピープル、ミナジョン、ドクダイブの7社が参加し、該当ブランドのポップアップ展示を開き、アーティスト公演を披露した。
一方、ソウル市は、前日起きた全羅南道務安(チョルラナムド・ムアン)国際空港の済州(チェジュ)航空旅客機惨事により、30日からソウルコンの一部の行事を縮小するか、取り消し、延期することを決めた。これを受け、同日開かれる予定だった人工知能(AI)の展覧会、ショートフォームドラマアワード、インフルエンサーネットワーキングパーティーや31日に開かれる予定だったワールドKポップフェスティバルなどは、全面中止となった。ただ、ソウル市は、1人メディアをテーマに30日に開かれる予定だった「クリエイタースタジアム」行事は、多数の利害当事者を考慮して哀悼期間の終了後、来年初めに再推進する予定だと明らかにした。ソウル経済振興院のキム・ヒョンウ代表理事は、「ソウルの小規模事業者および中小企業の売上増進のために、一部企業の連係ビジネスプログラムのみ縮小して行われる」と明らかにした。
チョン・ヘジン記者 sunrise@donga.com