
ロシアとウクライナの激戦地であるロシア南西部のクルスク州に派遣された北朝鮮兵が最近、ウクライナ兵300人を殺害し、ウクライナ軍が占領していた集落プリョホボを奪還したという主張が提起された。ウクライナのゼレンスキー大統領も14日、「ロシアに派遣された北朝鮮兵の相当数が戦闘に投入され、ウクライナ軍と交戦した」と明らかにした。ゼレンスキー氏が北朝鮮軍との交戦事実を公開したのは初めて。
ロシアメディア「ノーヴァヤ・ガゼータ」などによると、「従軍記者」を自称するロシアの軍事ブロガーのウラジミール・ロマノフ氏は12日、自身のテレグラムチャンネルで、「北朝鮮軍が『ハリケーン』のようにプリョホボを急襲し、約2時間でここを支配していたウクライナ軍を撃退した。その過程で300人以上のウクライナ兵が戦死した」と主張した。
別のブロガー、ユリ・コテノク氏も、「6日、地雷原を通過した北朝鮮兵が2キロ歩いて来て、プリョホボを奇襲攻撃した。2時間30分ほどの作戦時間で200~300人のウクライナ兵が死亡した」と話した。ウクライナ戦争のニュースを伝えるテレグラムチャンネル「コロネルカサード」、「アレックスパーカーリターンズ」なども同様のニュースを伝えた。
「就任後24時間以内のウクライナ戦争終結」を公言したトランプ次期米大統領の来年1月20日の就任が近づき、関係国の動きも加速している。
ポリティコ・ヨーロッパによると、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の主要国は18日、ベルギーのブリュッセルで、ウクライナに欧米主導の「平和維持軍」を派遣する案を議論する計画だ。トランプ氏はこれまで「ロシアとウクライナが速やかに停戦協定を締結し、その後、欧州軍が双方の協定順守を監視しなければならない」との考えを明らかにしてきた。この業務を担当する軍隊の派遣を議論するということだ。
この会議には、ゼレンスキー氏をはじめ、ドイツのショルツ首相、フランスのマクロン大統領、英国のスターマー首相、ポーランドのドゥダ大統領、NATOのルッテ事務総長、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長など欧州の指導者が多数参加する見通しだ。
崔智善 aurinko@donga.com






