尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が12日、対国民談話を終えた後、今週の閣議で議決された案件にすべて署名した。同日の談話で辞任の意思がないことを明らかにした後、すぐに権限を行使したのだ。
法制処は同日午後1時50分頃、尹大統領が国家財政法改正案をはじめとする法律案21件と電波法施行令改正案など大統領令21件に署名したことを確認したと明らかにした。これは10日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相の主宰で開かれた閣議で議決された案件だ。
尹大統領は7日、「一線を退く」意向を明らかにした後も、李祥敏(イ・サンミン)前行政安全部長官の免職案の裁可など人事権を行使したが、同日の法律案の署名をめぐって「尹大統領が引き続き国政を遂行するという意志を表明したのではないか」という解釈が出た。
尹大統領が12日、国会本会議を通過した「金建希(キム・ゴンヒ)特検法」などに対して再議要求権(拒否権)を行使する可能性があるという観測も流れている。政府関係者は、「金建希特検法」などについて「まだ政府に送られていない」とし、「所管省庁である法務部が再議要求を建議する場合、閣議で審議して大統領に建議する」と話した。
コ・ドイェ記者 yea@donga.com