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「大王鯨」のボーリング船が釜山に入港、今月中に本格ボーリング

「大王鯨」のボーリング船が釜山に入港、今月中に本格ボーリング

Posted December. 10, 2024 08:28,   

Updated December. 10, 2024 08:28

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慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)の迎日(ヨンイル)湾前の深海に、石油やガスが埋蔵されているかを確認するボーリング船「ウェストカペラ」号が、釜山(プサン)港の南外港に入港した。

産業通商資源部と韓国石油公社などによると、9日午前6時ごろに入港したウェストカペラ号は、釜山外港に停泊後、補給基地である釜山新港から7~8日間、ボーリングに必要な資材を船積みする計画だ。補給作業が終われば、今月中にボーリング海域に出発し、本格的なボーリング作業に入る。

政府は、海面下1キロ以上を掘り出さなければならないだけに、試料岩石層を確保するには約2ヵ月かかると見ている。泥水検層(mud logging)の作業は、世界第1位のボーリング企業、シュランバーガーが担当する。泥水検層とは、ボーリングの過程で採掘される岩石とガスなどの成分を分析、記録して地層構造を把握する作業だ。

海洋ボーリング企業のノルウェーのシドレー社所属のドリルシップであるウェストカペラ号の最大のボーリング可能深さは3万7500フィート(約1万1430メートル)だ。2008年12月、三星(サムスン)重工業が建造して引き渡したドリルシップで、これまで主に東南アジアや西アフリカ海域で作業してきた。

しかし、非常戒厳事態の影響が続き、来年の「大鯨プロジェクト(東海深海石油・ガス田)」のボーリング予算の確保も容易ではないという見通しが出ている。最大野党「共に民主党」は先月末、予算決算特別委員会で来年度予算の減額案を単独で処理したが、大鯨プロジェクトの初ボーリング事業の予算497億ウォンは全額削減された。政府は、来年度予算案が国会本会議に上程されるまで、国会を対象に初のボーリング予算の必要性を説得していく方針だ。弾劾政局が続き、産業部と石油公社はウェストカペラ号の入港に合わせて準備した報道資料を出さず、静かにボーリング作業の準備に入った。


世宗市=イ・ホ記者 number2@donga.com