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「非常戒厳」特別捜査本部長、与党代表の高校・大学の後輩で物議

「非常戒厳」特別捜査本部長、与党代表の高校・大学の後輩で物議

Posted December. 09, 2024 08:36,   

Updated December. 09, 2024 08:36


尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の違法「非常戒厳」宣布事件を捜査している検察が8日、金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官を内乱などの容疑で緊急逮捕し、捜査に拍車をかけたが、野党は警察と特検に捜査を任せなければならないと攻勢をかけた。特に、非常戒厳特別捜査本部の本部長を務める朴世鉉(パク・セヒョン)ソウル高等検察庁長(写真)が、与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表の高校、大学の後輩であることが物議を呼んでいる。

朴氏は、ソウル現代(ヒョンデ)高校とソウル大学法学部を卒業した後、司法研修院29期で検察に入った。高校と大学ともに韓氏の後輩となる。革新系野党「祖国革新党」の曺国(チョ・グク)代表は8日、「尹錫悦と韓代表の間で密約でもあったのではないか」とし、「内乱罪は検察の業務範囲にも入らないのに、検察が便法捜査をしている」と強調した。最大野党「共に民主党」の金民錫(キム・ミンソク)最高委員も朴氏について、「(捜査ガイドラインに対する)動機と背後を疑う情況を確保している」と述べた。

朴氏は、捜査よりも主に企画業務を担ってきた。朴氏の父親は金大中(キム・デジュン)政権時代に検事総長を務めた朴舜用(パク・スンヨン)弁護士、母方の祖父はキム・ヨンジェ元ソウル地検長だ。法務部刑事企画課長時代には、いわゆる「現金封筒会食」に同席したことが明らかになり、物議を醸したこともある。2017年4月、李永烈(イ・ヨンリョル)ソウル中央地検長(当時)が法務部幹部との夕食会で法務部課長2人に100万ウォンが入った封筒を渡して問題になったが、朴氏もこの席にいた。

特に民主党は、朴氏がソウル高等検察庁刑事部長だった時、尹大統領が関与した疑いを受ける「告発教唆」疑惑に対して再捜査命令を出さなかったことを取り上げ、本部長を務めるべきではないと主張している。ただ、検察内では、朴氏が特捜通の尹大統領、韓氏と近いと見ることはできないという声もある。朴氏は8日の記者会見で、「地位の高低を問わず、法と原則に則って厳正に捜査を進めている」とし、国民に対して「信じて見守ってほしい」と呼びかけた。


チェ・ミソン記者 cms@donga.com