
「私が生きている間に経験した最も悪夢のような経験でした。家にいたのですが、手を打つ暇さえおらず、あっという間に腰まで水が上がって、体だけやっと抜け出しました」
22日、慶尚南道金海市七山西部洞(キョンサンナムド・キムヘシ・チルサン・ソブドン)のチェ・ヨンギ村長は、虚しい声でこのように話した。20日から427.8ミリの大雨が降り注いだ金海では、地元河川の潮満江(チョマンガン)の水位が急激に上昇し、21日午前9時ごろ氾濫した川の水がイドン村を襲った。チェ氏は、「119に通報する間に、河川の水位が非常に早く膨らみ、川の水が堤防を越えて家と田んぼを襲い始めた」とし、「一時間さらに大雨が降り注いだなら、堤防が決壊して田んぼや住宅など全てが水に浸かってしまっただろう」と話した。同日、金海ではユネスコ世界遺産である大成洞(テソンドン)古墳の一部が崩壊した。
週末の間、慶尚南道や釜山(プサン)、全羅南道(チョルラナムド)、済州(チェジュ)など南部地方を中心に記録的な豪雨が降り、各地で被害が相次いだ。21日、釜山では大型のシンクホール(地面のへこみ)が発生し、釜山消防災害本部の排水車両と5トントラックが穴に落ちる事故が起き、全羅南道長興郡(チャンフングン)では急流に巻き込まれた80代の男性が死亡した状態で見つかった。農林畜産食品部(農食品部)によると、20日から降った雨で、22日午前8時基準で約50個のサッカー場面積に当たる3608ヘクタールで農作物の浸水被害が起きた。
同日、気象庁などによると、19日から21日夜12時までの累積降水量は、済州三角峰が770.5ミリ、慶尚南道昌原市(チャンウォンシ)が529.4ミリ、金海市が431.1ミリ、全羅南道麗水市(ヨスシ)が400.5ミリ、江原道束草市(カンウォンド・ソクチョシ)が388.5ミリなどだった。
特に昌原では21日、一時時間当り104.9ミリの「極限豪雨」が降った。今回の集中豪雨は、昨年の累積降水量(2161.1ミリ)の4分の1に達する。一般的に1時間当り30ミリ以上であれば豪雨に分類され、50ミリ以上であれば極限豪雨に当たる。1時間当り100ミリを越える雨が降れば、すぐそばにいる人も見えない。昌原の過去の1時間当りの降水量記録は、2009年7月16日の102ミリだ。気象庁は、今回の慶尚南道地域の豪雨を「200年に一度降るほどの豪雨」と分析した。
イ・ソジョン記者 慶尚南道=チェ・チャンファン記者 sojee@donga.com






