
15日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの付近で活動していたイスラエル兵士8人が爆発で死亡した。昨年10月の中東戦闘勃発後、今年1月にパレスチナ武装組織ハマスの手りゅう弾攻撃で21人のイスラエル軍兵士が死亡して以来、2番目に多くの犠牲者が出た。
イスラエル軍は同日、「初動調査の結果、第401機甲旅団の戦闘工兵部隊所属の兵士8人が、ラファ北西部のテルスルタンでの徹夜作戦後、装甲車で移動中に死亡した」と明らかにした。ハマスが埋めた爆弾の爆発やハマスの爆発物攻撃など様々な可能性を考えて調査中だと付け加えた。
イスラエルのネタニヤフ首相はビデオメッセージを通じて、「深い悲しみ」を表明した。ただ、ネタニヤフ氏は兵士の死亡にもかかわらず、「戦闘目標を追求する」と述べた。国際社会のパレスチナ民間人の犠牲に対する批判よりも、ハマス潰滅という目標を堅持するという意味とみられる。
最近、国際刑事裁判所(ICC)がネタニヤフ氏とガザ地区の最高指導者シンワル氏に同時に逮捕状を発行したことをめぐって論議も続いている。イスラエル側は、「先制攻撃を仕掛けたハマスの指導者とネタニヤフ首相を同一線上に置くのは不当だ」と主張する。しかし、戦闘勃発後、約3万7千人のパレスチナ民間人が犠牲になり、国際社会の世論はイスラエルに好意的ではない。
ICCの124加盟国のうち韓国を含む93ヵ国が14日、「ICCに対する『外圧』に反対する」という共同声明を発表した。ICCは現在、イスラエルとハマス双方の戦争犯罪を調査している。最近、この調査に様々な圧力を行使するイスラエルの動きに反対するという意味とみられる。今回の声明はベルギー、チリ、ヨルダン、セネガル、スロベニアなどが主導した。イスラエルを支持している米国は参加しなかった。
キム・ボラ記者 purple@donga.com