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韓国の自動運転車戦略は主要先進国との連合、主要技術の特許出願で2位

韓国の自動運転車戦略は主要先進国との連合、主要技術の特許出願で2位

Posted May. 02, 2024 08:21,   

Updated May. 02, 2024 08:21

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中国が自国企業同士での「合従連衡」と政府の膨大な補助金を通じてソフトウェア(SW)など自動運転車の技術力を高めているのとは異なり、韓国は米国や欧州などの先進国との連合戦略を取っている。中国に比べて次世代自動車産業の生態系が狭い上、資金力も足りない韓国企業は、国際協業を通じて力量を引き上げる「開放型戦略」を採用している。

韓国企業はオリジナル技術の確保のため、国境を越えた投資を行っている。現代(ヒョンデ)自動車は2020年、米国の自動車技術メーカー「アプティブ」と自動運転会社「モーショナル」を共同設立した。2022年には、韓国国内の自動運転スタートアップ「フォーティーツードット」を買収するなど、国内外で積極的に投資活動を行い、自動運転技術の競争力を高めていく傾向にある。今年、米国の無人ロボタクシーの商業サービスへの進出を目標に、ロサンゼルスなどと提携し、実証サービスを行っている。

韓国は、自動運転技術の研究開発(R&D)において選択と集中を図っている。1日、韓国科学技術企画評価院(KISTEP)のパク・ジョンロク研究委員の報告書によると、韓国は2016~2020年に特許5大国(IP5=米国、欧州、韓国、日本、中国)において、カメラやライダーセンサー分野の特許を129件(比重16.1%)出願し、米国(338件・42.3%)に次いで出願件数で2位となった。

カメラとライダーセンサー技術は、自動運転車の実現に向けた主要技術として挙げられる。同期間、中国は115件(14.4%)を出願し、3位につけた。年平均特許出願の増加率も、韓国(40.8%)が最も高い。ただ、中国は全体の論文出願件数が圧倒的に多い。2019~2022年の自動運転に関する主要論文の出版件数を分析した結果、中国は米国(606件)に次いで2番目に多い出版件数(524件)を記録した。韓国(117件)の4倍以上だ。

現代(ヒョンデ)自動車グループは、自動運転のレベル3を準備している。昨年、ジェネシスG90とEV9に採用しようとしたが、安全問題の解決のために延期している。中国の電気自動車メーカーが技術高度化に重点を置いて、すでにレベル3以上の機能を攻撃的に導入したのとは差がある。

一部からは、このようなSWの開発に欠かせないビッグデータの確保のための規制廃止が必要だという指摘も出ている。個人情報保護法上、非識別化されたデータのみ活用できるので、自動運転技術の高度化などに限界があるという話だ。韓国自動車モビリティ産業協会(KAMA)のカン・ナムフン会長は、「最近、一定地域で規制特例を適用し、研究用としてデータ活用を認める措置が出たが、良質のビッグデータを確保するには物足りない」とし、「規制一辺倒の政策を全面的に緩和する必要がある」と話した。


ハン・ジョンホ記者 キム・ジェヒョン記者 hjh@donga.com