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メルケル氏「自由とは限界まで自分を追い込むこと」

メルケル氏「自由とは限界まで自分を追い込むこと」

Posted May. 15, 2024 08:35,   

Updated May. 15, 2024 08:35

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「私にとって自由とは、自分の限界を見つけ、その限界まで自分を追い込むことだ」

16年間ドイツ首相に在任したアンゲラ・メルケル前首相(69・写真)が11月、回顧録『自由:1954~2021年の記憶』を出版する。2021年に首相を退任して政界を引退したメルケル氏は、3年近く外部発言を控えていたが、回顧録の出版を発表し、公式メッセージを伝えた。

13日(現地時間)、英紙ガーディアンによると、ドイツの出版社キッペンホイヤー・ウント・ヴィッチは同日、メルケル氏の出版計画を明らかにした。出版社は、「約700ページの回顧録に東ドイツの幼少期と学生時代、1989年のベルリンの壁崩壊後に始めた政治活動、首相在任時代の世界指導者との対話などを盛り込む予定」と説明した。

メルケル氏は出版社を通じて、回顧録のタイトルである「自由」に対する考えを明らかにした。メルケル氏は、「自由とは何かというのは生涯の問いだった」とし、「自由は学びを止めないことであり、止まっていないことであり、政治から去った後でも前進し続けることだ」と述べた。

1954年、西ドイツのハンブルクで生まれたメルケル氏は、今年7月に70歳を迎える。東ドイツで物理学者として活動した後、ドイツ統一前後で政治に入り、キリスト教民主同盟(CDU)所属で連邦下院議員、婦人・青年担当大臣、環境・自然保護・原子力安全担当大臣を務めた。2005年から21年まで首相を担った。

メルケル氏は2006年から15年まで、フォーブスが選定した「世界で最も影響力のある女性1位」を1年だけ除いてずっと占めた。米誌タイムは15年にメルケル氏を今年の人物に選び、「自由世界の首相(Chancellor of the Free World)」と呼んだ。引退当時もドイツ内外で支持が高かったが、「睡眠と読書に没頭する」と政治と距離を置くことを宣言した。


趙은아 achim@donga.com