「通訳がお金を盗んで嘘をついた。私は賭博に関することは何もしていない」
米大リーグのスーパースター、大谷翔平(30・ロサンゼルス・ドジャース)が違法賭博に関与した疑惑を強く否定した。
大谷は26日、米ロサンゼルスのドジャーススタジアムで行われたロサンゼルス・エンゼルスとのオープン戦を控えての記者会見で、自身の通訳だった水原一平氏(40)の違法賭博事件に関連して直接釈明した。ドジャースが違法賭博や窃盗などの疑いで水原氏を解雇してから5日目のことだ。約12分にわたる記者会見は写真撮影なしで行われた。記者たちの質問も受けなかった。大谷はあらかじめ用意した原稿を読みながら、今回の事件に注がれた疑問を一つずつ釈明した。大谷の隣には新しい通訳ウィル・アイレトンが陪席した。過去、アイレトンはドジャースでプレーした日本人投手の前田健太(現ミネソタ・ツインズ)の通訳を務めた。
大谷は、「野球だけでなく他のどの種目にもお金をかけたことはない。他の人に代わりに賭けてほしいと頼んだこともない」とし、「賭博業者に連絡したことも、他の人から賭博の決済を手伝ってほしいと頼まれたこともない」と話した。
最初に水原氏は自分の賭博借金の返済を肩代わりしようと大谷が賭博業者に直接送金したと釈明したが、後にこれを覆した。大谷は「結論的に言えば水原は私の口座からお金を盗んでずっと嘘をついてきた」と言い、「私が信じていた人がこのようなことをしたという事実に非常に悲しく思い、衝撃を受けた」と話した。また「シーズンが始まるだけに今後は弁護士たちがこの問題を処理するだろうし、私は調査に最大限協力する。シーズンに集中できることを期待している」と語った。
大谷氏の釈明にも疑惑が完全に解消されたわけではない。ヤフースポーツは「自分の口座から400万ドル(約53億6000万ウォン)を超える資金が引き出されたのに大谷が知らなかったというの理解し難い」と報じた。大谷が違法賭博に関わったか、水原氏の賭博を知っていながら借金を代わりに返したのなら懲戒対象になる。大リーグ事務局はこの事件を調査中だ。
李憲宰 uni@donga.com