白頭山(ペクトゥサン)が中国のユネスコ(UNESCO)世界地質公園に指定される見通しだ。名称も中国で呼ばれる長白山である。
14日、政府関係者などによると、13~27日に開かれる第219回ユネスコ執行委員会は、世界地質公園を追加で認証する案件が討議される。認証を控えた候補地18ヵ所のうち、白頭山も含まれた。候補地はすでに昨年の世界地質公園理事会で「登載勧告」が下されており、事実上そのまま承認されるものと見られる。
ユネスコ側は白頭山について「強力な火山活動で数百万年にわたり独特な地域が形成されたところで、時間にともなう地球の躍動的な変化を研究できる自然実験室のようだ」と紹介した。
白頭山は、北朝鮮両江道(ヤンガンド)の三池淵(サムジヨン)と中国吉林省の境界にある。現在、4分の1が北朝鮮、4分の3は中国領土だ。中国は2020年、白頭山を世界地質公園に認証してほしいとユネスコに申請した。北朝鮮はこれに先立ち、2019年に同じ申請を出したが、候補地に含まれなかった。
中国が長白山を世界地質公園に申請したのは、韓国と北朝鮮の両方に特別な意味を持つ白頭山が自国領土という点を強調し、韓半島に対する中国の影響力を強化しようとする試みだという分析が提起されている。
金喆仲 tnf@donga.com