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合同参謀本部に続き戦略司令部も首都防衛司令部に設置

合同参謀本部に続き戦略司令部も首都防衛司令部に設置

Posted February. 06, 2024 08:34,   

Updated February. 06, 2024 08:34

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戦略司令部がソウル市冠岳区南泰嶺(クァンアクク・ナムテリョン)の首都防衛司令部に設置されることが分かった。戦略司令部は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応して「キルチェーン」(先制攻撃)などの韓国型3軸体系を総指揮するところで、戦略司令部の新設は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の大統領選挙公約の一つだ。

韓国軍は昨年1月、ソウル龍山(ヨンサン)の合同参謀本部の傘下に「核・大量破壊兵器(WMD)対応本部」を新設した。これを拡大改編し、今年中に戦略司令部まで創設するということだ。ただし、一部では、龍山にある合同参謀本部の首都防衛司令部への移転が確定した中、対北朝鮮3軸体制の「コントロールタワー」である戦略司令部まで首都防衛司令部に置いた場合、軍の核心指揮・司令部が過度に密集し、有事に北朝鮮によって致命的な攻撃を受ける可能性があるという懸念も出ている。

5日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、軍は年内に創設する戦略司令部を首都防衛司令部に置くことを決めた。昨年からを首都防衛司令部と江原道原州(カンウォンド・ウォンジュ)の陸軍ミサイル戦略司令部の2ヵ所を候補地として検討した結果、このような結論を出したという。軍筋は、「首都防衛司令部は戦時指揮所バンカー(B1文書庫)と指揮統制システムなど基盤施設を備えている」とし、「首都防衛司令部に戦略司令部を置くのが適切だと判断したようだ」と伝えた。創設準備のための期間短縮などの要件まで考慮したという。

軍は、戦略司令部の指揮構造と戦時指揮体系、指揮する戦略兵器の構成など、細部の創設作業を進めている。作業が終われば、遅くとも年末には首都防衛司令部内の一部施設で創設式まで行う予定だ。

戦略司令部は、軍が保有する超精密・高威力の攻撃能力はもとより、宇宙サイバー、電磁波など多領域能力を統合運用し、北朝鮮の核・ミサイルの脅威を抑制する任務を遂行する。玄武(ヒョン部)系の高威力弾道ミサイルとF-35Aステルス戦闘機、イージス艦、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載した3千トン級以上の中型潜水艦、天弓(チョングン)・パトリオット(PAC-3)迎撃ミサイルなど、北朝鮮に対する先制攻撃及びミサイル防衛、大量報復戦力などを統合指揮することになる。

戦略司令部が首都防衛司令部に設置されれば、軍の中核戦闘司令部と指揮部が集まることになる。2022年に大統領室が龍山に移転したことで、現在龍山にある合同参謀本部は27年までに首都防衛司令部に新しい庁舎を建設して移転することがすでに決定された。軍は迅速な意思決定と作戦指揮のため、合同参謀本部と戦略司令部を共に置くのが良いという考えだ。

ただ、軍筋は、「戦時になると、首都防衛司令部内のB1文書庫に政府の主要機関も入ることを考慮すると、有事の際、北朝鮮のターゲットになる可能性がある」と指摘した。一部では、作戦司令部とその上位指揮部を同じ空間に置くことはほとんどなく、網の目のような指揮統制体系(C4I)を考慮すると、有事の際の部隊の生存性と作戦運用の面で、離して設置しなければならないという指摘もある。


尹相虎 ysh1005@donga.com