聞慶火災の殉職消防官２人に１階級特進・勲章を推進

「悲報の知らせに辛くて眠れなかった」

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は１日、慶尚北道聞慶市（キョンサンブクド・ムンギョンシ）の肉加工会社の工場火災を鎮圧していたキム・スグァン消防校とパク・スフン消防士の殉職ニュースに深い悲しみを表したと、大統領室が伝えた。

尹大統領は同日、哀悼のメッセージを出し、「両消防英雄の霊前に謹んで冥福を祈り、遺族の皆様にも心からお見舞い申し上げます」と述べた。さらに、「共同体のための犠牲は高貴だ」とし、「二人の消防英雄の残念な犠牲を、私たち皆が忘れてはならない理由だ」と繰り返し強調した。尹大統領は、京畿道城南市盆唐（キョンギド・ソンナムシ・ブンダン）のソウル大学病院で開かれた民生討論会でも、「遺族への支援など、必要なことに細心の注意を払う」と二人の消防隊員を追悼した。

与野党代表をはじめ政界も、２人の消防隊員の遺体安置処を訪れ弔問した。与党「国民の力」の韓東勳（ハン・ドンフン）非常対策委員長は、予定されていた党のスケジュールを取り消し、慶尚北道聞慶の葬儀場を訪れ、殉職した２人の英雄を追悼した。韓委員長は、「二人の英雄の人生が無駄にならないよう、良い政策を用意するという約束を遺族たちに申し上げた」と話した。

最大野党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）代表も、聞慶葬儀場と火災の現場を訪問し労いの言葉を伝えた。李代表は、「昼夜を問わず、国民の生命と安全を守るために努力する消防士たちの殉職事故が、非常に頻繁に起きているようで残念でならない」と話した。

消防庁は、殉職したキム消防士とパク消防士を追悼するため、玉條勤政勲章の追叙と１階級特別昇進、国立顕忠院（ヒョンチュンウォン＝国立墓地）での埋葬および国家有功者指定などを推進すると発表した。消防庁は、７日まで哀悼期間を設け、３日の告別式まで弔旗を掲げる。哀悼期間中は全国のすべての消防公務員が追悼リボンを着用し、故人を追悼する。市民の焼香所は、政府世宗（セジョン）庁舎１７棟の屋外に設置し、運営することにした。


イ・サンホン記者　イ・チェワン記者 dapaper@donga.com