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DNAに情熱を加えた、江原道の冬を盛り上げるオリンピアン家族

DNAに情熱を加えた、江原道の冬を盛り上げるオリンピアン家族

Posted January. 24, 2024 08:38,   

Updated January. 24, 2024 08:38

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2024年江原(カンウォン)冬季ユース五輪リュージュ女子2人乗りと混合団体戦で金メダルを、女子1人乗りで銀メダルを取ったアレクサンドラ・オーベルストルツさん(17、イタリア)は「コーチと今大会だけを見ながら練習に励んできたけど、やりがいを感じる」と話した。今大会のイタリア女子代表チームはクリスチャン・オーベルストルツさん(47)が指導している。選手とコーチの苗字が同じなのは、二人が親子だからだ。

父クリスチャンさんは「五輪メダルは私の一生の夢だった。私は結局その夢を叶えられなかったが、娘が代わりに叶えてくれたようで本当に特別だ」と話した。クリスティアンさんは2002ソルトレイクシティ大会の時から4回冬季五輪の舞台を踏んだが、一度も表彰台に立つことはできなかった。

アレクサンドラさんの母親アナスタシアさん(43)も「オリンピアン」だ。ロシア代表として参加したソルトレークシティー五輪を控え、クリスチャンさんと恋に落ちたアナスタシアさんは、結婚後に夫と一緒にイタリア代表として自国で開かれた2006トリノ五輪に参加した。アナスタシアさんもオリンピックでメダルを取ったことはない。

アレクサンドラさんは、「実は私が初めてリュージュをしたいと言い出した時、お父さんとお母さん皆は反対した。面白いのはおじいさんとおばあさんも、お母さんとお父さんがルリュージュをすることをいずれも反対したということだ。ところが結局、リュージュのために二人が出会ったんだ」と笑った。

クリスチャンさんは「この種目が危険だということを誰よりもよく知っているから自分の方から勧めることはできなかった」とし「大きな大会を控えて娘が、私が(五輪の時に)したミスを繰り返さないでほしいと思った。引き続き集中しなければならない」と強調した。娘が本当に誇らしい」と話した。アレクサンドラさんが2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に出場すれば、親子2代でのホーム五輪出場という記録を残すことになる。

リュージュ男子2人乗りと団体戦で2冠に輝いたイタリア代表のマヌエル・ワイセンシュタイナー(16)も「ソリ2世」だ。母親のゲルダさん(55)は、2種目で五輪メダルを獲得した最初のイタリア選手だ。ゲルダさんは1994リレハンメル大会の時はリュージュ金メダル、2006トリノ大会の時はボブスレー銅メダルを首にかけた。マヌエルは「私はリュージュしかしない」と笑った。マヌエルは6年前、母親からリュージュを習いに来たフィリップ・ブルーナー(18)とペアを組んで2人乗りに出ている。両選手は2026五輪出場が確定的だという評価を受けている。


ボブスレー女子モノボプ(1人乗り)で金メダルを獲得したマヤ・ボイト(17、デンマーク)も父親の果たせなかった夢に向かって疾走している。マヤの父親のペーターさん(50)は「娘がパパに似ているから速い」と笑った。ペーターさんは陸上とボブスレー選手として活躍したが、五輪舞台は踏むことができなかった。今シーズン、国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)ユースシリーズ第1~6戦で全勝したマヤは、今大会でも決勝1、2次はもちろん、8回の練習走行でも全部1位をマークすなど、圧倒的な技量を誇っている。


カーリングに出場するヤコブ(18)、カトリーヌ・シュミット(16、デンマーク)兄妹も五輪メダル獲得という「家業」を続けている。兄妹の父親であるデンマーク代表コーチのウリク・シュミットさん(62)は2度、母親のリサ・リチャードソンさん(58)は1度五輪に出場したが、メダルとは縁がなかった。昨年、21歳以下世界選手権で銅メダルを獲得した兄妹は、今大会でも強力なメダル候補に挙げられている。

アルペンスキーに出場するロミー・エルトル(17、ドイツ、写真)も今大会で注目される「2世の新星」だ。母親は五輪に計5回出場し、アルペンスキーでメダルを計3個(銀2個、銅1個)取ったマルチナさん(51)だ。ロミーはアルペンスキー女子スーパー複合(スーパー大回転+回転)で今大会個人初のメダル(銅)を獲得した。

任寶美 bom@donga.com