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「キム・ジュエ氏、現時点では有力な後継者」 国情院が初めて公式見解

「キム・ジュエ氏、現時点では有力な後継者」 国情院が初めて公式見解

Posted January. 04, 2024 08:31,   

Updated January. 04, 2024 08:31

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の娘、ジュエ氏について、趙太庸(チョ・テヨン)国家情報院(国情院)長候補が、「現在、有力な後継者と思われる」と明らかにした。昨年12月、政府当局者が、「ジュエ氏世襲の可能性が非常に高い」と言及したことはあったが、情報当局が「後継者が有力」という判断を明らかにしたのは初めて。ジュエ氏は2022年11月、大陸間弾道ミサイル「火星(ファソン)17」の発射現場に初めて登場して以降、何度も金正恩氏と共に公開活動を続けている。

趙氏は最近、国会情報委員会の野党幹事である尹建永(ユン・ゴンヨン)議員室に提出した人事聴聞会答弁資料で、「公開活動の内容と礼遇レベルを総合的に分析した結果、現時点ではジュエ氏が有力な後継者とみられる」と判断したという。ただ、「ジュエ氏以外にも性別不明の子どもがいることを把握している」とし、「金正恩氏がまだ若く、健康に大きな問題がない」とも述べた。そして、「(後継者と関連して)変数が多い」とし、「すべての可能性を開いて注視している」と付け加えた。

このような中、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は2日夜、「安保不安が大韓民国の日常になったのは、完全に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の功労」と皮肉った。「大韓民国大統領へ送る新年メッセージ」と題した談話を通じて、尹大統領が1日の新年のあいさつで、「米韓拡大抑止体制を完成させ、北朝鮮の核・ミサイルの脅威を根源から封鎖する」という発言を念頭に強く非難したのだ。与正氏は、尹大統領について「われわれの軍事力を育てるのに貢献した特等功臣」とする一方、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領については、「本当の安全保障を分かっている人物だった」などと評価した。これは前・現職大統領を分断させて、韓国内の対立を引き起こそうとする狙いがあるものとみられる。

統一部は、副報道官名義の声明を発表し、「格の合わない北朝鮮当局者(金与正氏)が、国家元首と政府に対して現状を歪曲し、誹謗中傷した」と批判した。国防部も、「犯罪者が善良な市民や警察のせいで犯罪に及んだと言い訳するとんでもない主張だ」と強調した。


コ・ドイェ記者 シン・ギュジン記者 yea@donga.com