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依存症の時代、苦痛と向き合うのが幸せの秘訣

依存症の時代、苦痛と向き合うのが幸せの秘訣

Posted January. 01, 2024 08:19,   

Updated January. 01, 2024 08:19

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寝る前にスマートフォンでちょっとだけ見ようとした動画。ふと気がつくと、もう夜が明けていた。スマートフォン依存症は、日常になって久しい。暴飲、ひいては違法薬物の誘惑にさらされている青少年など、依存症問題をよく耳にする。

「私たちの周りのすべてが中毒性を持つように設計されています。消費が容易になった豊かさの時代であると同時に、誰もが後悔したり隠したりしたい悪い習慣や依存症に陥りやすくなりました」

依存症治療の専門家である米スタンフォード大学精神医学科のアンナ・レンブケ教授(写真)は昨年12月26日(現地時間)、東亜(トンア)日報とのビデオインタビューで、何かに執着し、これをコントロールするのが難しい現代人について、このように説明した。レンブケ教授は「私たちが喜びを感じるために自らに与えた『ご褒美』に依存してしまうと、結局脳はもう上幸せを感じることができなくなる。正常に戻るために中毒物質を求め、苦痛から抜け出そうともがくだけだ」と話した。

韓国でも話題となったニューヨークタイム紙のベストセラー「ドーパミンネイション」の著者レンブケ教授は、約30年間、数多くの依存症患者を治療してきた。最近、韓国で違法薬物が広がっていることについても「若年たちは外見や功績に執着するが、そうすればするほど自分自身から逃げたくなり、好奇心から薬物に手を出してしまう」とし「特に自分のイメージにすべての関心が集中する有名人は逃げ出したくなる傾向がより強い。そのような状況で薬物は非常に危険な逃げ道になる」と説明した。


金玹秀 kimhs@donga.com